Disc1
食い意地を張る者達
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
僕がジタン達について行く事が決まった後、ガーネット姫が自分もついて行くと言い、ジタンとスタイナーさんに止められた。
ジタンとガーネット姫は口論となったけれど、王様に止められて結局ガーネット姫は残る事が決定した。
そしてブルメシアへ続く地竜の門が開くまでの間、僕達は食事をする事になった。
「すごいご馳走だね」
「うん、どれもおいしそう」
500年以上前から伝わる伝統的な狩猟際の料理みたい。
手を使って食べるのがならわしみたいだけれど……
(たまには俺にも食わせろ)
(い、いいけれど……気をつけて、ね?)
(しるか! カッコなんて気にせず食えと王様も言っているだろう!)
(あ! ダメだってば! うわあああ!)
ラタトスクと入れ替わってしまい、遠慮なくガツガツ食べ始めるラタトスク。
そして足元では密かにさっき仲間? になったモンスターが料理をがっついている。
「おお、すごい食べっぷりブリ。皆もあれぐらい気にせず食べるブリ」
王様は皆にそう勧めているけれど……
皆は急に入れ替わった僕達に驚いている。
「……あれ、エミルじゃなくてラタトスクだよな?」
「うん……それに、なんかすごいね」
「? ころころ変わるからどちらの性格か分かりづらいのじゃ」
「緑の目がエミルで赤い目がラタトスクだ」
「性格で瞳の色が変わるとはまた面妖じゃな」
「本当に不思議だね」
と、皆思い思いに感想を言いながら料理を食べている。
(うう……恥ずかしいよ……)
(お前じゃないって知られてんだし良いじゃねぇか)
(それでも、恥ずかしいものは恥ずかしいよ!)
そんな感じで食事をしているとなんだか眠くなってきたような……
そう思っていると最初にビビが倒れ、王様、フライヤさん、ジタンと倒れていく。
「っく、あんたの仕業か……」
「ごめんなさい……」
僕達が最後に見たのは謝るガーネット姫の姿だった。
それから時が経ち……
「あの姫……やってくれたな」
(まだ少し頭がぼんやりするよ……)
起きた僕達は早速状況を確認した。
消えたガーネット姫とスタイナーさん。
ジタンがガーネット姫にあげたスリプル草と言うものが原因で僕達は眠らされたらしい。
急がないとガーネット姫とスタイナーさんも危ない!
僕達は急いで開いた地竜の門を潜り、霧の大陸へと向かった。
霧の大陸。
地竜の門から僕とラタトスクは入れ替わり、頭にはテアと名付けられたモンスターが乗っかった状態で歩き出した。
「きゅ」
「なんか、懐いてるね……」
「うん、どうしてだろう?」
いつの間に懐いたのか?
多分、さっきのご馳走が原因だと思う
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ