第二十七話 秩序の衝動
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ル「・・・ィ・・ンディ・・・・ウェンディ!」
ウェ「・・ぅ・・・ん?」
私を呼ぶ声がして、ゆっくりと目を開けると、心配そうな顔をしたルーシィさんが私の顔を覗き込んでいました。
ル「ウェンディ!よかったぁ〜。」
ウェ「こ・・ここは・・・?」
起き上がって辺りを見回し、最初に目に飛び込んできたのは鉄格子でした。
エ「見ての通り牢屋だ。」
そう言ったのは鉄格子に寄り掛かって目を伏せているエルザさんでした。
グ「俺達がクソ炎を探してる途中、あのクラゲみたいな生き物(?)の電流で気を失っているうちに、ここに運び込まれたらしい。」
シ「んで、探していた当の本人のクソ炎も、俺たちよりも早くそのクラゲみたいな生き物(?)の電流で気を失っているうちに、ここに運び込まれたみたいだがな。」
壁に寄り掛かって腕を組んでいたグレイさんとシンさんの間に、胡座を掻いて気を失っているナツさんがいました。
グ&シ「いい加減起きやがれっ!」
グレイさんとシンさんが、両サイドから足の裏でナツさんの頬を蹴ります。
ナ「いってぇぇぇっ!何しやがるグレイ!シン!」
ル「起きたっ!」
この様子だと、ナツさんも無事のようですね。
ナ「ん?何だここ?つーか、何でお前等がいるんだよ?」
エ「お前がいつまで経っても戻って来ないから皆で海に潜ったら・・・こうなったって訳だ。」
ウェ「私達、閉じ込められちゃったみたいなんです。」
すると、
?「やっと気がついたか。」
?2「大丈夫か?」
?以外「!?」
驚いて振り返ると、牢屋の外側に六人の男女が私達の事を侮るように見下ろしていました。
エ「何者だ。」
?3「それはこっちのセリフだ。どうしてこんな深海に複数の小僧と小娘がいるのだ?説明してもらおう。」
ギロリと、赤みを帯びた瞳で睨まれる。その人の言葉と瞳で睨まれるだけで、とてつもなく邪悪な魔力を感じたのは私だけでしょうか・・・?
シ「・・・一応話してやるが、お前等には関係無いと思うぞ。」
ル「ちょっ!シン!こんな怪しい奴等に話す必要なんて無いわよっ!」
ルーシィさんの制止の言葉を、シンさんは右手で制止しました。ナツさんもグレイさんもエルザさんも、シンさんを止めようとはしません。それを見たルーシィさんも黙り込みました。これは私の推測ですが、たぶん皆さんは、この人達がとても危険だという事に気づいたんだと思います。
言う事を聞かなければ、命を狩られると―――――
シ「お前等はこんな深いところにいるから知らねぇと思うが、この海で今、奇妙な出来事が立て続けに起きているんだ。」
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