本戦
一回戦〜残り128人
二日目
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ずだ。
言峰神父は、二階の廊下にいた。話しかける。
「若きマスターよ。アリーナに向かう前に、私の話を聞いていきたまえ。先ほど端末に、第一暗号鍵が生成されたと通信があっただろう?本戦の参加者は皆、六日の猶予期間の間に、この暗号鍵を二つ、揃えなければならないルールになっている。」
早速トリガーのことについて聞く。
「暗号鍵とは、マスター同士が雌雄を決する決闘場の鍵だ。それをマスター自身の手で、猶予期間に集めてもらおうというわけだが―――それすら達成できないようでは決闘場に入る前に電脳死を迎えることになるだろう。なに、それほど身構えなくてもいい。決戦に値するかどうかを示す、簡単な試練だよ。
なるほど、トリガーすら集められないようなマスターは戦う資格すらない、という事か。それより……トリガーが二つ?というのはどういうことだろうか。
「アリーナは、各対戦ごとに、二つの階層に分かれている。そして暗号鍵は、各階層に一つずつ生成される。よって、各対戦ごとに二つの暗号鍵を集めてもらう、というわけだ。その二つを便宜上、第一暗号鍵、第二暗号鍵、と呼んでいる。トリガーが準備出来次第、端末に通達がいく。注意して待つが良い。」
トリガーについては大体分かった。
「それと、もう一つ。七日目に闘技場に入る前の私闘は、学園、アリーナ共に禁止されている。アリーナで私闘をした場合には、システム側から強制終了させてもらう。さらに、学園で私闘に及んだ場合、マスターのステータス低下という罰則が加えられる。気を付けたまえ。」
おおよその概要は把握した。とりあえず、アリーナにトリガーを取りに行こう。
一階の廊下に慎二がいた。話しかけられる。
「お、岸波。お前もトリガーを取りに行くのか?悪いけど、僕もこれから行くところさ。お前みたいなノロマには無理だろうけど、ま、せいぜいがんばんなよ、あはは!」
そう言って慎二は去っていく。と、剣心が話しかけてくる。
「お主、相当舐められておるな。あの様子では慢心から私闘を仕掛けてくるかもしれんでござるな。」
いくら慎二でも、いきなりそれはないだろう、と思う。とりあえず、アリーナへ向かおう。
アリーナへ入る。すると剣心が待て、と言ってきた。
「どうやら先ほどの彼がサーヴァントを連れてきている。出会えば仕掛けてくるかもしれんでござる。」
アリーナの中ほどまで進んだところで、慎二に会う。
「遅かったじゃないか、岸波。お前があまりにモタモタし
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