第六話
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」
こいつは……!ずっと隠してきた秘密を……!
「う、嘘だ!神が死んでいるなど、そんなわけが!」
「いいや、死んでいる……そこの聖魔剣使いが良い証拠だ。本来、聖と魔がまじりあうことはない……そう、神がいればそんなことは起きないはずなのにな……そしてこの事を知っていたのはこの場にもう一人!兵藤一誠!貴様も知っていただろう!なにせ……貴様はグレートレッドとオーフィスからその事実を聞かされていた筈だからな!!!」
「「「「「えっ!!??」」」」」
その場にいる皆を俺を見つめる。
「い、イッセー……嘘だよな?神が……主が死んでいるなんて……」
「…………本当だ、グレートレッドとオーフィスは神が死ぬ瞬間を看取ったって言ってたし……間違いない」
「っ!?そ、それじゃあ……なら、神の愛はいったいどこに……」
ゼノヴィアは呆然としながら膝をつく。
それと同時に二振りの聖剣もゼノヴィアの手からするりと落ちる。
これをイリナが知ったら……どうなるんだろう、あいつの事だから信じられないとか嘆くんだろうか……。
「神の愛なんて存在していない。神がいないのだから当たり前だ。それでもミカエルは良くやっている。神の代わりをして人、天使をまとめ上げているのだからな」
…………止めろ、それ以上真実を言うな。
「誰かが起こそうとしなければ戦争は起きないだろう……だがそんな世界に何の楽しみがある!戦争のない世界など、愚の骨頂!だから言ってやろう!神などいない、お前たちが信じていたものなんてただ偶像だ!!」
「……黙れ」
俺は問答無用でコカビエルの顔を爆発させる。
「があああああああああっ!?か、顔が……!?」
「俺はグレートレッドとオーフィスから真実を聞かされて、「ああ、そうなんだ……」位にしか思わなかった……でもな、それ以上あいつを苦しめんな!!」
そう、俺はゼノヴィアが立ち上がってくれると信じている。
「ゼノヴィア!何を蹲ってんだ!神がいないからなんだ!偶像だからなんだ!神なんざ偶像の産物に過ぎねぇ!アーシアはそれを受け止めた!」
「っ!なん……だっ…て……」
ゼノヴィアは信じられないと言わんばかりの目でアーシアを見つめる。
ここに到着するついさっきアーシアに電話である物を持ってきてほしいと言っておいたのだ。
それはアーシアが持っているバッグの中にあるんだろう。
しかし、今はそれは重要ではない。
アーシアはしっかりとゼノヴィアを見つめる。
「はい、確かに私は知りました、神がいない事を……でも、だから何なんですか?私たちは神を信仰してきた……これまでのその思いは変わりません。だったら変わらずに……私は祈り続けます……いつだって!」
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