第六話
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制止を振り切って兵藤君の所に向かう。
ああ、もう!仕方ない人だね!
僕は聖魔剣を一振り作り出して彼女の元に向かった。
SIDE OUT
「はぁ、はぁ、はぁ……(さすがに、疲れてきた……)」
こいつとの戦いは後の事を考えないでやっちまうからこんなにも疲れるんだよな……だけど考えて力配分を弱めたりしたらこいつには勝てない……。
「さすがは、兵藤一誠というわけか……やはり貴様を倒さなければ俺は先には進めんようだ……」
コカビエルもボロボロになりながらも光の槍を消さない。
さすがは歴戦の猛者って所か……。
『相棒。奴は息が上がっている……それでも倒れないのは……奴の執念のせいだろう』
だろうな、歴戦の猛者であるにはそれに見合った執念が必要となってくるからな。
「喰らえぇ!!」
コカビエルは俺が黙っているのを好機と察したのか俺に光の槍を投げつけてくる。
っ!しまった!考え事をしすぎた!!
俺は慌てて防御体制を取るが……光の槍は当たらなかった。
「邪魔かもしれないが、加勢させて貰う!」
「ごめんね、イッセー君」
ゼノヴィアと木場が光の槍を二人がかりで弾いてくれたのだ。
二人の剣にはそれぞれ自身の剣が握られている。ゼノヴィアはエクスカリバーともう一振りの剣を……こちらが聖のオーラをさらに感じるからこっちの方が有名な聖剣なのかな?
そして木場は先ほどフリードの持っていたエクスカリバーを折った剣を……魔剣は何度も見たがしかし……聖のオーラも放っている……さしずめ聖魔剣と言った所だろうか。
「済まないな……油断してた、ありがとう」
俺は再びソルブレイブを構える。
「それよりも、何で来たんだ?ゼノヴィアはともかく、木場がこんな死地に飛び込むなんざ……」
「それは君も同じことだ、イッセー。君が戦っているのに黙って指をくわえて見ているなんて不可能でね───共に戦わしてもらう」
「と、言うわけで僕は彼女の見張り役みたいな物だよ……まあ、僕自身も戦ってみたいとは思っていたけどね」
ゼノヴィアは二本の聖剣を構える。
「私は神の名において宣言する……堕天使を共に滅ぼそう、兵藤一誠」
「ったく、怪我しても知らねえぞ」
神、か……こいつらがあの事を知ったらどうなるんだろうな……。
「───神?笑わせるな……よく主がいないのに信仰心を持ち続けられる」
っ!まさか、こいつ!!
「やめろ、コカビエル!それをこいつらの前で言うんじゃねぇ!!」
「おおっと、口が滑った……だが良く考えてみれば戦争を起こすのだ……黙っている必要もない……神は既に死んでいるんだよ、当の昔に……戦争の時に魔王どもと共にな!!!」
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