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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
一回戦第八試合 名門、北海学園
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抜け穴式包囲網ですか。珍しいですね。」
抜け穴式包囲網とは読んで字のごとく。
まず、敵戦車を囲んでから、あえて逃げ道を一本作ります。
それも仕掛け側のミスを装って。
そしてその逃げ道から逃げた戦車を待ち伏せしていた戦車で叩くと言う戦法。
一試合で一回しか使えないであろう戦術である。
まさかこんな技を使ってくるなんて。
結構侮れないね、桜さん。



「お姉ちゃん。青葉女子学園にそんなこと大技ができるなんて思わないのですが。」
氷華の言う通りでもある。
でも桜の戦術は私の思っていた上をも行っている。
「お姉ちゃん。なにか知っているなら教えてくださいよ。」
「氷華。今の私たちは敵どおしなんですよ。そんな私にそんなことを聞くのですか?」
「お姉ちゃん。なんか冷たくなった?」
「冷たくなんかないよ。ただ、一般的に考えてものを言ってるだけだよ。」
それにしてもひとつの作戦がうまくいったからといって、このまま簡単に勝てるとは思えないのだけどね。
相手もそんなにバカではない。
ここ状況から打開する手をもう考え付いているはず。
《ドォーン》
大型のディスプレイに映し出されたのは北海学園の戦車が一斉に雪の固まりに向かって発砲したこと。
雪に発砲してもなんの・・・あっ!
そうか。
青葉女子学園は本拠地から考えてこう言うての作戦には詳しくない。
そもそも、雪、冬のステージでは北海学園や予選トーナメントの室蘭水産高等学校、釧路女子高等学校、登別高等学校、恵庭高等学校、上越高等学校などには勝てるわけがない。
《ドォーン》
《ドォーン、ドォーン》
『青葉女子学園、三両行動不能。残り二両。』
雪で視界を悪くしてから移動して、囲んでいた三両を叩く。
なんて言うか、雪国ならではの発想だね。
どうなるかはまだわからないけど、ここからが大変だね。
とくに桜にとっては。
二両しかないとなると作戦を考えるのは難しい。
三両ならまだなんとかなったけど。
今までの青葉女子学園なら正面から突っ込むだけなんだけど、今回は様子が違う。
一体どおするの?





「隊長。これで相手の戦力は結構削れたのではないですか?」
「違うよ。ここからが大変なんだよ。」
私も青葉女子学園だから侮っていたよ。
まさかここまで戦略を考えてくるなんて。
なんだか久しぶりにドキドキしてきたよ。
「はる。相手はたぶん、一対二に持ち込もうとすると思うんだ。」
「へぇ〜。それはなんでそう思ったの?」
なんでって言われてもね〜。
だった一両あたりの戦力の違いがあって、私たちの方が上ならば一対一では勝てないとすぐにわかるはず。
それなら何かしらの方法で一両ずつ誘きだして、行動不能にする方が確率は高い。
よく奥州の人たちが
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