暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
第167話 運命の歯車 
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
とする事を―――――



リョ「おぅ。」

リョウは小さく返事をすると再び歩き出し、闇の中へと姿を消した。

****************************************************************************************

                     『夜のクロッカスの街の中で―――――』

コツ、コツ、コツと、シーンと静まり返ったクロッカスの街の通りに、靴の踵の音が大きく響く。それに重なるように、カツ、カッ、カツ、カッ、カツ、カッと2つの靴の踵の音が小さく響く。

ユ「もう出て来ても大丈夫だよ。」

ユモがワンピースの裾をひるがえしながら後ろを振り向く。だが、後ろには誰もいない。

ユ「大丈夫。グレイもいないから安心して出て来て。」

すると、建物の影から2つの靴の先がちらっと見える。

ユ「久しぶりだね――――――――――」

建物の影から2つの影が姿を現した。















ユ「ハルト。イレーネ。」















夜風でユモのワンピースの裾と、ハルトの黒髪、イレーネの薄紫色の長い髪の毛と、白いローブがなびく。

ハル「気づいてたのか・・・?」

ユ「うん。」

イ「いつ頃から・・・?」

ユ「酒場にいた時から。ハルトとイレーネったら、窓から覗いてるんだもん。」

ユモは笑顔で言う。だが、その笑顔は引き攣っていた。ユモは一度顔を伏せると、















ユ「私を・・・殺したいんだよ、ね・・・・?」















ハル&イ「!」

ユモに恨みのあるハルトとイレーネ。これまでに復讐する為ユモを殺そうとしたが、ハルトは全てグレイに邪魔され、イレーネは超魔法、ライジングシャイニーによって敗れた。

ユ「今は誰もいない。私を殺す、絶好の機会(チャンス)だよ。」

ユモは両手を広げた。そう。辺りには誰もいない。無防備な1人の少女を殺すのに対して、絶好の機会(チャンス)だ。だが、ハルトとイレーネは顔を伏せたままで何の動きも見せない。

ユ「2人共・・どうしたの?」

その2人の行為に疑惑を抱いたユモが首を傾げる。

ユ「さっきも言ったとおり、ここにはグレイも、他の妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士も、街の人達も、誰一人いない。私を殺」

ハル「違うんだ、ユモス。」

ユモの言葉を遮るようにハルトが口を開いた。

イ「私とハルトは、もう二度と、あなたにも、あなたの仲間にも手を出さない。」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ