第167話 運命の歯車
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?そんな考えがグレイの頭の中を横切る。
グ「(考えるな・・・!考えたら、余計に・・・・!)」
グレイはその考えを必死に拳を握り締めて抑える。その様子を、トーヤは隣で心配そうに見ていた。
ナ「リョウは酒場にはまだ来てねぇぞ。」
ハ「「ちょっと用があるから、先にバカ騒ぎしててくれ」って言ってね。」
ル「ふ〜ん。」
ルーシィもナツとハッピーの答えに素っ気無く答える。
ショ「ルーシィもリョウがいないと心細いのか?」
ル「えっ!ち、違う違う///!そんなんじゃないわよっ!・・ただ・・・ね・・・・」
ウェ「ルーシィさん?」
ルーシィの顔を覗き込んだウェンディの瞳に映るルーシィの表情は、とても悲しそうだった。
ル「(リョウ、私達に、妖精の尻尾に、何を隠してるの・・・?)」
そう。ルーシィは薄々感づいていた。リョウが妖精の尻尾の皆に何かを隠している事。そしてその秘密が、
誰にも言えない秘密だという事も―――――
ルーシィは膝の上で軽く両手を握り締める。
ル「(大丈夫。リョウもいつか話してくれるはずよ。私ったら、なにバカな事考えてるのよ。リョウを信じなきゃ・・・!)」
さっき握り締めた両手を強く握り締める。その様子を、ウェンディは隣で心配そうに見ていた。
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『とある橋の上で―――――』
大魔闘演舞があった夜だとは思えないくらいしーんと静まり返った夜。月明かりが橋の上にいる2人の男女の顔を照らす。
リョ「調子はどうだ?」
ア「お陰様どす。」
妖精の尻尾の魔道士、リョウが問い、魔道士ギルド、幸福の花のギルドマスター、アカネが答える。
リョ「何か、いきなり呼び出して悪かったな。」
ア「お気になさらず。」
しばらく沈黙が流れる。夜風が吹き、リョウの茶髪とアカネの赤い髪の毛を揺らす。最初に沈黙を破ったのは―――――
リョ「呼び出したのは他でもない。ユリを殺した愚か者の事だ。」
リョウだった。アカネは話の内容が分かっていたかのように悲しそうに小さく微笑んだだけだった。
リョ「何となくだけど、ユ
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