第167話 運命の歯車
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どこどこどこぉっ!?ペンギン!?トラ!?それともクジラ!?」
ものすごい速さでトーヤの前に詰め寄る。流石動物姫。恐るべし反射神経・・・
ト「あ、スミマセン。見間違いでした。」
マ「えぇ〜。」
マヤは残念そうに声を上げる。
ル「(普通こんな街ン中にペンギンとかトラとかクジラがいる訳ないでしょっ!)」
ルーシィは心の中で叫ぶ。口に出したらマヤは「あ、そっかぁ〜☆」と簡単に流してしまうからだ。
エ「す、すごいな・・・」
ショ「い、今、全く目で追いつけなかった・・・」
ウェ「何という反射神経・・・!」
シャ「感心してどうすんのよっ!」
エルザ、ショール、ウェンディは感嘆&驚嘆の声を漏らし、シャルルが突っ込む。すると、
グ「なぁ、ユモどこに行ったか知らねぇか?」
グレイが辺りを見回しながら歩み寄って来た。珍しく服を着ている。
ル「そういえば、さっきからリョウの姿も見えないわね。」
辺りを見回しても、緑色の着物を着たリョウと、水色のワンピースを着たユモのの姿は酒場の中にはどこにも無い。いつもならリョウはナツとグレイと喧嘩をしているはずだが、そのナツとグレイも珍しい事に喧嘩をしていない。ユモはルーシィ達と一緒に会話を弾ませているはずなのだが・・・
マ「ユモなら、さっき酒場から出て行ったよ。」
フ「「ちょっと涼んでくる」って言ってな。」
グ「そうか。」
グレイはマヤとフレイの答えに素っ気無く答える。
エ「やっぱり、ユモがいないと寂しいのか?」
グ「バッ///!そんなんじゃねぇよっ!・・・ただ・・・・」
ト「グレイさん?」
グレイの顔を覗き込んだトーヤの瞳に映るグレイの表情は、どこか不安でいっぱいだった。
グ「(あん時、俺の見間違いじゃなけりゃ・・・)」
グレイの脳裏に浮かぶのは大魔闘演舞の前日、初めて来るクロッカスの街を目を輝かせて観光していたユモと一緒に歩いていた時―――――
大魔闘演舞に出場している魔道士ギルド、海中の洞穴に加入しているハルトとイレーネの姿―――――
その2人の姿を見て恐怖に怯え、小刻みに震えるユモの姿―――――
この2つの光景がグレイの頭にしっかりと焼き付いてしまっている。グレイは、この2人が以前、ユモにどんな思いをさせたのかをしっかりと覚えている。
グ「(忘れた事なんて・・・一度もねぇよ。)」
この2人が魔道士ギルドに加入した訳は、またユモに辛い思いをさせる為なのか
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