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ネギまとガンツと俺
第27話「麻帆良祭〜贈る言葉〜A」
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彼がいないことに軽く首を傾げる2人だったが、すぐに思考を切り換えて、目の前の問題児と向き直る。

「少々手荒に行かせもらいますよ」 

 呟く彼女に、だが既にネギは動いていた。魔法で強化した身体能力と古菲に習った武術を駆使し、次々に使い魔たちを吹き飛ばす。

 ものの数秒で使い魔を片付けたネギはすぐさま高音と佐倉に魔法を放つ。

「風花 武装解除」
「きゃあああ!!」

 服が破け、ほぼ裸にさせられた彼女達はそこでチェックメイト。女性らしい悲鳴をあげ、ぺたんと座り込むこととなった。

 ここまで5秒と経っていない。

 高音と佐倉が優秀な魔法生徒であることを考えれば、ネギの実力の高さが窺える。

「うふふふ……のどかさ〜ん」

 まるでターミネー○ーの如く目を光らせて一歩ずつ彼女達に近づいていく。

「誰か助けてー! 刹那さーん!!」

 最早逃げ場はない。助っ人にきた高音たちも数秒で敗北。こうなれば自分が戦うしかないと、少女たちが身を固くする。

 宮崎の唇を奪おうと駆け出したネギに遂にアスナも諦めたように呪文を。

「アデアット!」

 彼女のアーティファクト、魔法を全て無効化するというハリセンが姿を現す。

「逃げなさい!」

 高音の言葉に、だがアスナはそれに軽く首を振ってネギと向き直る。

 ここで行き止まりのうえ、四方20Mもないこんな狭い場所でおいかけっこしてもすぐに捕まるということを彼女なりに理解しているのだ。

 ――だったら!

 迫り来るネギにハリセンを振う。数合の打ち合いをアスナはどうにか凌ぐことに成功した。防御で一杯一杯ではあったが、それでもネギの猛攻を止めたことにギャラリーと化している宮崎や高音たちの表情が少なからず驚きの色に染まる。

 ただ、本人にそんな余裕はない。

 ――めちゃくちゃ強くなってるじゃん、こいつ!

 内心で冷や汗を垂らすアスナに宮崎が「アスナさん」と心配そうに声をかける。

「大丈夫! 任せて本屋ちゃん!!」

 級友を守るように、そして安心させよるようにビシリと言い放った。

「本屋ちゃんの唇は私が守るわ! 本屋ちゃんにキスしたかったら私にキスしてから行きなさい!」
「「「「「……」」」」」

 僅かの沈黙が流れた。

「クス」とまるで誰かが笑ったかのような音が聞こえたのは気のせいだったか。 

 そして運悪く、ここはまだ世界樹の範囲内で。

 再度ネギの目が光る。

「わかりました、ではまずアスナさんにキスで」

「え……あれ? あ」

 そこでアスナ本人もやっと台詞のチョイスミスに気付いたのか。慌てて取り消そうとするが、今のネギには当然無駄。

 ネギがアスナにもキス
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