第四十二話
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とこちらで問題が起こりまして』
「なにかあったのですか?」
『はい。急ぎ、王に対処していただきたい案件が』
そうきたか・・・全く、面倒だな。
『と言うわけですので、急ぎ戻っていただけませんか?』
「お断りします」
はっきりとそう答えると、電話の向こうで息を呑む音が聞こえてきた。
『なぜでしょうか?』
「今は家族旅行中ですので。終わるまでは、離れるつもりはありませんよ」
『そこを何とかなりませんかね・・・』
「なりませんね。日本に帰って、荷物を家に置くまではそちらには向かいませんよ」
『そうですか・・・分かりました』
これ以上何を言っても無駄だと考えたのか、向こうも納得してくれた。
『では、いつごろになりそうですか?』
「そうですね・・・あと二時間もあれば日本につくかと」
俺はそう言いながらカーテンを開け、雲の上からの風景を見る。
そう、今は絶賛帰国中。ウチがもっているジェット機で日本に向かっているところだ。
『・・・そうなのですか?』
「ちょうど帰国するタイミングでしたから。運がよかったですね、そうじゃなければ日本を見捨ててでもバカンスを楽しんでいましたよ」
『冗談じゃない辺りが怖いですね』
当然、冗談な訳がない。
家族優先に決まってる。
『では、こちらはお待ちしておればよいですか?』
「ま、そうしてください」
『きて欲しい場所などは、こちらから連絡させていただきます』
「はーい」
そこで電話を切った。
その後来たメールには、大阪に来て欲しいこと、そしてシヴァが死んだ辺りで顕現したと思われることから、シヴァに関連する神である可能性が高いことが記されていた。
何が来るかなぁ・・・どうせなら、今の目的をどうにかできる可能性があるヤツだといいなぁ・・・
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