第四十九話 思春期B
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たらない涼しい場所で寛いでいました。リニスは家にいる時はお昼寝をしたり、毛づくろいをしたりして過ごしていることが多いです。時々コーラルを転がして遊んだり、ブーフをカリカリしたり、闘う訓練をしたりしています。今日はどうやら、ウィンクルムと一緒にねこパンチの修行をすることにしたみたいです。リニスはお姉ちゃんとして、色々気にかけてくれます』
「妹さん思いなのね…。そして猫さんたちは一体何を目指しているの?」
《観察日記A》
『リニスとウィンが家で修行を始めてから数日経ちました。でも今日から、2人の修行は外でやることになったみたいです。やっぱり広々とした場所の方が、伸び伸びとできます。訓練所を使わせてもらっているからか、周りの人たちも2人の修行風景をよく見に来ていました』
猫とウサ耳を持った少女による猫パンチの修行風景。想像すると確かにかわいらしい。和みそうだ。
『リニスもウィンも楽しそうです。この前はウィンのうさぎパンチが唸りを上げ、衝撃波を起こしてしまって家の壁に罅を入れてしまったから大変でした。2人ともお母さんに怒られて、しょぼんとしていました。でも、訓練所なら地面に穴ぼこができても大丈夫なので、安心して修行ができました』
「それ大丈夫じゃないよね!?」
《観察日記B》
『お仕事がお休みだったお兄ちゃんが、久しぶりにリニスに闘いを挑んでいました』
いきなり初っ端から書かれる文章。もはや疑問すら起きない日常風景らしい。
『お兄ちゃんの目標は、リニスを抱っこして、思う存分にもふもふすることみたいです。そのためにいつも勝負を挑んで、打倒リニスのために頑張っています』
……もはや疑問すら起きない日常風景らしい。
『リニスの高速移動と跳躍、そして攻撃は最大の防御と言わんばかりのパンチの嵐。お兄ちゃんも転移と放電とトラップを駆使して、リニスの足を止めようと奮闘していました。2人とも修行の成果を発揮していましたが、おやつの時間になったので引き分けに終わりました。なかなか決着がつかなくなってきたみたいです』
「君たちの戦闘訓練ってこのため?」
《観察日記C》
『今日の修行はお休みで、クラナガンの見回りにリニスは出発するみたいです。なので私も一緒に、リニスの隣を歩くことにしました。道案内をしてもらいながら、リニスを見るとすぐにお腹を見せてくれる動物さんたちをいっぱい触らせてもらえました。楽しく見回りをすることができました』
金髪の少女を見ると、いきなり服従のポーズを取る動物が何匹か現れた、という噂を先生は思い出した。
『見回りの途中に、お兄ちゃんがよく通っている管理局を見に行きました。白い建物は大きくて、高くて立派でした。入り口の近くまで行くと、
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