第二十六話 銀色の碇
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は「下に行く」とグレイとシンに伝える。水中ジェスチャーで伝え合うと、俺達三人は同時に頷き、それぞれジェスチャーで示した方向へ泳ぐ。
俺はジェスチャーで示したとおり、下へと泳ぐ。深く泳いでいくに連れ、水の温度がどんどん冷たくなっていく。上を見上げると水面はかなり上、右を見ても、左を見ても、グレイとシンの姿はもう影も形も見えなくなっていた。
ナ「(真っ暗だな。)」
深く泳いでいくに連れ、光が射してこない為辺りは真っ暗闇の中だ。その時、真っ暗闇の中で何かがキランと銀色に光ったように見えた。
ナ「(何だ?)」
水中に目を凝らしてみる。するとまた、キランと銀色に光った。だが、ただ光ったようにしか見えない為、光った所に何があるのか分からない。
ナ「(よしっ!)」
俺は光った所を目指して、更に深く泳いでいった。
かなり長い時間泳いでいた為、そろそろ息が限界に近くなってきていた。
ナ「(くそ・・・これじゃあ、間に合わねぇ・・・・)」
その時、俺のすぐ目の前でキランと何かが銀色に光った。近いっ!そう思った俺は更に泳ぎ光る物に近づく。そして―――――
ナ「(な、何だあれっ!?)」
そこで俺が目にした物は――――――――――
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『ここからエルザ目線でいきます。』
グ「ぶはぁっ!」
グレイが海面から顔を出した。
ル「グレイ〜、何か見つけたぁ〜?」
グ「何も見つかんねぇよ。つーか、思った以上に流れが速ェな。」
グレイがぶつぶつ文句を言いながら海から上がる。
シ「お疲れ〜。」
シンがグレイの脱いだ服を投げつける。グレイは投げられた服を着ながら、
グ「もう戻って来てたのかよ。」
シ「仕方ねぇだろ。もう息が限界だったんだ。危うく死ぬトコだったぜ。もちろん、俺も何も見つけてねぇよ。」
エ「胸を張って言うな。それより、ナツはまだか?」
私は海に視線を移すが、ナツの姿はどこにも見当たらない。
グ「まだ戻って来てねぇのか?」
ウェ「あれからもう十分以上経っていますよ。」
シャ「普通の人間だと、もう息は限界を超えてるわよ。」
ル「ナツの場合、普通じゃないけどね・・・」
確かに、あいつは普通じゃないかもしれないが、いくら何でも遅すぎる。何かあったのか?
ハ「ナツ・・・」
ハッピーがナツのマフラ
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