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ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第七話 隠し事
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「・・・・・・“薄々”ですが、それも気づいていました。リオンは自分に関する隠し事ならば上手ですが、他人が関係する隠し事はすぐにぼろがでますからね」


「そうなんだ・・・・・・アリスはリオンのことをよく知っているんだね」


ユージオにとって何気ない一言だったがアリスは少しうわずった声になったがすぐにそれをごまかすかのようにユージオをまくし立てた。


「・・・・・・それはもう長い付き合いですから知っていてもおかしくはないでしょう・・・・・・そんなことより何を隠していたのか早く答えなさい!!」


「そ、そんなに怒鳴らなくても。きちんと説明するよ。でもその前に黒鉄宮の生命の碑があるところまでついてきてもらってもいいかい?」


ユージオがそう言うとアリスは眉をよせた。


「なぜあの場所へ?」


ユージオが質問に答えようとした時、ちょうどさきほど吹っ飛ばされたリオンが「イタタ。たく、馬鹿力め・・・・・・素手でゴリラ倒せそうだな・・・・・・」などと小さくぼやきながら戻ってきた。そしてユージオの代わりにその質問に答えた。


「そんなの決まってんだろ。今から説明することと関係があるからだよ。ほら、さっさと行こうぜ」


「・・・・・・もう一度殴ってもいいですか?」


「なんでだよ!?」


その問いにアリスは怖いくらいの満面の笑みを浮かべながら言った。


「ぼやき・・・・・・全て聞こえてましたよ。だれが素手でゴリラを倒せると?」


「いやそれは・・・・・・」


リオンの死へのカウントダウンが動き始めた。アリスはその足をリオンの方にゆっくりと進めて行き・・・・・・そして0を迎えた。


「ちょっとま――――」


その言葉は最後まで続かなかった。言い終わる前にリオンの体は宙を再び高く飛んだ。それを見てユージオは心の中で合掌をした。

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