スーパーロボット大戦OG外伝
0560話
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直属の上官がケネスである以上、この騒動が終わった後でハガネにデュミナスの仲間が乗っていると知られたら、どうなるかは想像するのは難しくない。良くて捕虜。悪ければ拷問なりなんなりしてデュミナスに関しての情報を搾り取られるだろう。
ベストなのはクロガネにでも収容しておく事なのだろうが、あいにくここにクロガネはいない。レフィーナに言った、デュミナスが取り戻しに来る可能性を考えると、やっぱりヒリュウ改に引き取ってもらうのが正しいだろう。
「ありがとうございます!」
ラウルの感謝の声が聞こえて来る。
この辺、一直線だよな。そんな風に思いながらラウルが映し出されているモニタを見ていると、ふと同じようにラウルを眺めていたフィオナと目が合う。
そして、お互いが同じような事を思っていたのを知り、共に苦笑を浮かべるのだった。
「さて、じゃあこの2機は渡すから後は頼んだぞ」
「はい。後は俺達に任せて下さい」
そう言い、グレイプニルの糸で絡め取られていたヒュポクリシスとテュガテールを受け取るエクサランス・ライトニングとエクサランス・エターナル。
……ただし元々半壊に近い状態だったのに加えて、グレイプニルの糸で雁字搦めにしながらニーズヘッグの推力でデュナミスを連れ回すようにして奥の院を飛び回った影響なのだろう。そのグレイプニルの糸を解除した途端、残っていた機体の部品の殆どが地上へと落ちていき、残っているのは2機共コックピットブロック周辺のみとなっていた。
どうやら機体が既に限界を向かえていたのだが、それをグレイプニルの糸で纏めていた状態だったらしい。
「うわぁ……本当にギリギリでしたね、アクセルさん」
フィオナの唖然としたような声に苦笑を浮かべつつ頷く。
「とにかくヒリュウ改に行け。俺もシロガネに戻るからな」
「あ、はい。分かりました。今回の件が解決するまで後少しですから、あたしも頑張ります」
笑みを浮かべてそう告げ、エクサランス・エターナルはエクサランス・ライトニングと共にヒリュウ改へと戻っていくのだった。
……ヒュポクリシスとテュガテールに関しては若干惜しいが、連邦軍に……正確にはケネス辺りに無駄なデータを与えるよりはいいか。ミツコ辺りから色々と言われそうな気もするが。
そんな風に思いつつ、シロガネへと向かうのだった。
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