暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0560話
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型Wの乗っている機体もまた同様に最大火力の武器を撃っていた。
 自分のパワーアップの為に俺を追っている現在のデュミナスにそれを回避する術はなく、その殆どの攻撃が蟹のような身体に命中してはダメージを積み重ねていく。

「待ちなさい、待ちなさい、待ちなさい」

 デュミナスのその壊れたラジオのような感じの声を無視し、ツイン・ドライブの出力を調整しつつ奥の院を飛び回る。
 何しろ、こちらが一方的に攻撃出来ている状況だ。あまりに速度を出し過ぎてデュミナスを振り切ってしまうと、ラリアーとティスの吸収を諦めて現状のままで戦闘を挑んでくる可能性も高いし、かと言ってデュミナスに追いつかれる程に速度を落とせばこの2人が吸収されてしまう。その為、デュミナスが追いつきそうで追いつけないというこの速度を維持するのが現在の俺にとっては最優先課題となっていた。
 同時に。

「食らえっ!」

 後方を向いているヒュドラから18門のビームが放たれ、ニーズヘッグを追って来ているデュミナスへと次々に着弾してダメージを確実に重ねる。

『……はっ! 全機、デュミナスに対して攻撃開始だ!』

 テツヤもようやく我に返ったのか、そう命令を出す。同時に、ヒリュウ改やハガネの部隊からも攻撃が放たれ、デュミナスのダメージは加速度的に増えていく。
 だが、それでも必死にニーズヘッグを……と言うよりは、ラリアーとティスの2人を追いかけてくるデュミナス。シャドウミラーやヒリュウ改、ハガネの機体達に延々と長距離から攻撃をされ続けているというのに、諦める様子は全く無い。……いや、そう言う風に飛行速度を調整している俺が言うのもなんだけどな。
 そんな状態が20分程も続いただろうか。ついにデュミナスもその限界を超え……

「そんな、そんな……ダークブレイン様……私は、こんな所で存在を否定される訳には……創造主に、私は……私は……」

 その言葉と共にデュミナスの身体が輝き、次の瞬間には奥の院からデュミナスの姿は消えていた。

「馬鹿なっ!? ダークブレインだと!?」

 ロアの声がオープンチャンネルに響き渡る。

「このソーディアンが……ダークブレインの作った物だというのか?」
「おい、ロア。ダークブレインって事は、お前ソーディアンを知ってたのかよ?」
「いや、私もこのソーディアンは初めて見る。恐らく、私との戦いの後に作られた物なのだろう」
「2人共、取りあえず話はその辺にしろ。今はデュミナスを追うぞ。転移した時の奴の言葉から考えて……嫌な予感しかしないがな」
「あらあら、キョウスケが嫌な予感とか言うと洒落にならないわよ」

 キョウスケの言葉にエクセレンが突っ込み、他の皆もまた同様だとばかりに頷いている。

『とにかくデュミナスを追います。各機は
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