MR編
百三十三話 電話
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またよし、と)」
ゲームの中で描いてきた経験が、現実にも確実に蓄積されて行く。
バーチャルとリアルの境界線が、徐々に曖昧に成り、狭まる。そんな、二つの世界が分離した物ではなく、近づき、触れ合って行く感覚。其れはきっとこれから先の、リアルとバーチャルの一つの形だ、今は一つ先の次元に有る其れが、やがては自然と成り、また新しいステップへ踏み出す為の足場となるのだろう。
「もしもし?リョウ?見つけたけど、覚えられる?」
「ん、おう。さらっと言ってくれ。一発で覚えて見せるぜ」
「あのねぇ……その記憶力、古文の勉強にも使ったらサチの苦労も減るんじゃないかなぁ……」
呆れたように言う明日奈に、涼人は説教が始まっては不味いとばかりに若干慌てたように言う。
「ほっとけ!いいから頼む!」
「はいはい。それじゃあ……」
そう言って、明日奈がすらすらとレシピを読み上げて行くのを聞き、其れを記憶しながらも、涼人は何となく、さっきまでの明日奈の様子が気になって居たのである。
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