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問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜何気にチートの雷属性〜
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キレたいの俺なんすけど!?なんでお前がキレてんの!?」
すると草むらから小さな笑い声が聞こえる
誰かいんのかよ…
「んで、名前は?」
金髪の少年ーーーもとい逆廻十六夜が話を戻す
それにより、さっきまで無視された事に対してキレそうになっていて荒れていた心が冷静さを取り戻す
ゴホンッとわざとらしく咳ばらいしてから、話す
「俺は勇川雷輝だ。以後よろしく」
「つまらない自己紹介ね」
「…久遠さんは何か俺に恨みでもあるんでしょうかねぇ…」
「さて、このままでも話が進まねぇし…仕方がねえな。こうなったらそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」
「なんだ、貴方も気付いてたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ? そっちのお前らも気付いてたんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」 「いや、アイツ俺が無視されてた時笑ってたからね?」
そう言って四人は草むらを睨む
三人はいきなり川に突き落とされた恨み、一人は無視されてる自分を見て笑った恨みを込めて
すると草むらから、ガサガサとウサギ耳の女性が出てくる
「や、やだなぁ御四人様。そんな飢えた狼さんみたいに怖い顔で見られると私、黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ。古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な硝子のハートに免じて、ここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「ヤダ」
「あっは、取りつくシマもないですね♪」
会話の内容はふざけているが、その間にも四人を格付けしている黒ウサギ
すると耀は、黒ウサギの裏に回る
そしてガッ!と黒ウサギの耳を引っ張る
「ふぎゃぁ!?」
いきなりの事で、黒ウサギは変な声を上げる
「ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の為せる業」
「自由にも程があります!」
耀は黒ウサギの耳を離す
黒ウサギは安堵するが、それも束の間ーーーーーー問題児は耀だけでは無い
「へえ? このウサ耳って本物なのか?」
「………。じゃあ私も」
「あ、俺も触りたい」
「ふぎゃァァァァァァ!!?」
結局、黒ウサギが解放されたのは一時間後の事だった
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