第百六話
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第百六話 野菜を切る
野菜の種類は人参と玉葱、ジャガイモにだった。
何時の間にかピーマンやグリーンアスパラも入っていた。そしてそういった野菜の他にもまだった。それは。
「大蒜もあるわね」
「ええ、冷蔵庫の中にね」
「ちょとアスパラや大蒜、ピーマンは」
華奈子はそういった野菜を見なが美奈子話した。
「古いわね」
「今のうちに使った方がいいわね」
「ええ、お母さんに使っていいかどうか聞こう」
「そうしてからどうするか決めましょう」
こう話してだった、二人で母に問うた、するとその返答は。
「いいわよ、使っても」
「あっ、そうなの」
「それじゃあね」
こうしてだった、そうした冷蔵庫の中にあった古い野菜もカレーに入れることにした。そうした野菜も切ってだった。
最後に大蒜も切りにかかる、美奈子が大蒜を切るところで華奈子に言った。
「やっぱり大蒜はね」
「匂いきついからね」
「そう、だからね」
それでだというのだ。
「最後に置いておいたの」
「そういうことよね」
「そうなの、じゃあ今から切るから」
「結局大蒜も入れるのね」
華奈子は別のまな板と包丁でサラダに入れるレタスを切りながら美奈子に言った。
「それも」
「そうね、入れるわね」
「じゃあね」
「ええ、今からね」
こうしてだった、大蒜も切ってカレーに入れるのだった。カレー鍋の中はもう多くの野菜が入れられてぐつぐつと煮られている。
その鍋を見てだ、美奈子は遂にという口調で華奈子に言った。
「じゃあね」
「シーフードね」
「華奈子は何切りたいの?」
「何でもいいわよ」
これが華奈子の返事だった。
「切って欲しいもの言ってよ」
「そう言われてもね」
「困るの?」
「私も何でもいいから」
シーフードなら何でも切るというのだ。
「烏賊だってさばくわよ」
「烏賊?じゃああたし蛸いくね」
「それで私は帆立で」
「あたし海老でね」
「最後に鱈ね」
「いや、鱈は最初に切りましょう」
美奈子は鱈についてはこう言った。
「そっちはね」
「そうするの?」
「そう、そうしない?」
鱈の切る順番でも話になった、とにかく色々と話す二人だった。料理についても。
第百六話 完
2014・2・7
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