それから
そこに痺れる憧れるぅ!
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
言ってうどんを啜る。
丼の中にあった油揚げが美味しそう。
「物欲しそうな目で見てもあげませんよ?それより、奥の方でフェイトさんがお待ちですよ」
そう言った春香の視線の先にはチラチラとコッチを見ているフェイトと苦笑いをしているなのは、ピーマンと必死に格闘しているヴィヴィオとこっそり慎吾のお皿からヒレカツを奪っている美愛と全く気が付かない慎吾がいた。
おいバカ、気づけよ。
今美愛が狙ってるのラスイチだぞ。
「悪い、遅れた」
言いながら五人のいる場所に行き、空いていたフェイトの隣に座る。
「おはよう、陽龍。ご飯は持って来なくていいの?」
「あー、そんな腹減ってないしいいや」
「もう、ダメだよ、朝ごはんはしっかり食べなきゃ。・・・はい、サンドウィッチ食べな?」
フェイトはそう言って目の前にある皿の上から一つ持ち、差し出してくる。
それは食堂のおばさん(三十四歳独身、実は好きな相手がいるけどヘタレなせいで十三年間両片思い中)が作ったハムとトマト、レタスの入ったシンプルであり、そして美味しさに評判のあるサンドウィッチだった。
「ならこれだけ貰うな」
「あ、りゅーにぃ!ヴィヴィオのピーマンもあげるね!」
「ふむ・・・ヴィヴィオ、あーん」
サンドウィッチのついでとばかりに差し出してきたピーマンだけ綺麗に残された皿を受け取り、少し箸で持ってヴィヴィオの口元に運ぶ。
それをみたヴィヴィオは一気に嫌そうな顔をする。
「ピーマン苦いからいやー!」
「ひ、ひどいわ、ヴィヴィオ!最近あまり遊べなくて寂しかったからこうやってコミュニケーションとってるのに・・・!ヴィヴィオはおにーちゃんのことが嫌いなんだねっ!?」
目尻に涙(あくびを噛み殺して出した)を浮かべ、箸を持っていない方の手で口元を抑えるようにして言う。
オレは演技派だと自負しているが、流石にこれはないと思う。
実際に美愛がゴミをみるような視線、フェイトが戸惑った視線、なのはと慎吾が首を逆方向に曲げて必死に視線をそらしている。
わかってる。わかってるからやめてくれ。これぞほんとのSAN値ピンチ!
「あうっ!ヴィヴィオ、りゅーにぃのこと大好きだよ!でもピーマン嫌い!でもでも、ピーマン食べなきゃりゅーにぃがふのーでひゃっはーなでざーといーぐるぶっぱなす変な人に・・・」
ちょっと待て。
不能でヒャッハーなデザートイーグルぶっぱなす変な人ってアレだろ、モーツァ○トの曲にあるあの発禁ゲームだよね!?
なんでヴィヴィオがそれ知ってんの?
なんで美愛はごく自然に視線をそらしてるの?
「う、うぅ・・・あむっ!」
脳内であのゲームの主人公の中の人と黒○スのガングロの高校にいるどっせーいの中の人同じなんだよなー。
デザートイーグルの中
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ