第五話
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てはいけないとは誰も言っていない。
でも、復讐を果たした後が問題なのだ。
復讐を果たして……多分今までの僕なら後は何をしようと思っていただろう。
でも、今の僕は違う。
僕には……仲間がいる。皆が……部長が、朱乃さんが、小猫ちゃんが、神名君がいる!
すると先ほど無造作に投げ捨てられた結晶から光が漏れ出てくる。
『見捨ててなんかないよ』
『だって君はずっと、僕達のことを想ってくれていた』
『たとえそれが復讐なんだとしても、君が私たちを忘れた日はなかった』
皆の声が聞こえてくる。
『なら私達もあなたを大切に想う』
『あなたはひとりじゃない』
『一人の力は弱くても、みんなと一緒なら大丈夫だ』
『だから受け入れよう……』
受け入れる……そんなことを……
『歌おう…みんなで歌った歌を……』
僕の周りの光から、聖歌のようなものが響く……それは眷族達にも聞こえているようだった。
部長は驚いていて……それでも皆優しい表情をしていた。
『聖剣を受け入れよう』
『神が僕達を見放しても、君には神なんていらない』
『君には私達がいる』
『たとえ神が僕達を見ていなくても僕達はきっと…』
そうだね……僕たちずっと……どこまでも……
「一つだ…!」
僕はそう言うと、僕の周りにいた霊魂のような魂は僕の周りに光と成って纏う。
暖かい……暖かい。
みんなの気持ちが僕に入ってくる………僕は、一人じゃない。
「バルパー・ガリレイ。僕の仲間は僕に復讐なんか、望んでいなかった……優しい僕の仲間が、そんなことを考えるわけがない。だけど貴方はこれからも人を傷つけ、殺すだろう……」
僕は光に包まれながら魔剣を創る。
「僕は第二、第三の僕達を創らないために、貴方を、滅ぼす」
「黙れ!おい、フリード!ちょうどいい!エクスカリバーを使って私を守れ!それくらいは出来るだろう!」
バルパーはフリードに自分を守れと言うが……
「あ〜あ……え?なんか言った?バルパーのおっさん?」
しかしフリードはどうでもいいと言った感じだった。
「いやぁ……正直、あんた守るメリットってやつを感じられないわけでして〜」
「貴様、何を!」
「まあ、何だ……結構面白かったけど、あんたの計画もこれで終わりって事ですわ。俺は最初からこいつ、どうでもよかったってわけだ!うひゃうひゃ!俺っちが求めるのはそう!力、力、力!!あのイッセー君と戦うための力が欲しいんすよ!!」
「……何を言って……」
「君も知ってんだろぉ?イッセー君のあの力!あれで俺様は目が覚めたんですわ……あんな力を見せられたら……ただ悪魔を殺すだけの日常が馬鹿らし
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