Disc1
祭り華やぐリンドブルム
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さした時、時間切れとなり狩猟際は終わった。
謁見の間。
王様に直接望みの品をもらうために皆と集まった。
「望みの品とハンターの称号を与えるブリ!」
王様がそう言い、オルベルタさんがラタトスクにモンスターの入った檻のような籠を渡す。
中にはファングに似ているものの真っ白な毛並みで尻尾が三本あるにんねこくらいの小さなモンスターがいて威嚇している。
「それにしても……モンスターをなんに使うブリ?」
不思議そうにしながらも若干厳しい雰囲気を出す王様。
「そう警戒せずともお前の思っているようには使わないさ」
ラタトスクはそう言って籠を地面に置き、片手を籠に向ける。
周りが訝しみながらもラタトスクを見ているとラタトスクから力が溢れ、床に魔方陣が浮かび上がる。
(まさか!?)
「俺に従え!」
モンスターが一瞬光って僕達の間に繋がりができた事が少しだけ分かる。
光と共に魔方陣が消え、溢れた力で暗くなっていた部屋が明るくなる。
「半分成功ってとこか……まあいい」
「い、いったい何をしたブリ!?」
「成功した時は教えてくれるんだろう? ラタトスク」
「モンスターと契約しただけだ」
王様とジタンの質問に答えるラタトスク。
ああ、やっぱり……と思いながらも、何もここでやらなくてもとも思う。
というか、この世界のモンスターとも契約できたんだ……
「モンスターと契約? そんな事ができるブリか!?」
「俺は屈服させたモンスターと契約する事ができる。ただ、今回の契約は中途半端だから操れはしないと思うが人に危害をくわえる事はなくなるだろう」
「モンスターを操るブリ!? お前はいったい……!」
「だからそんなに警戒せずとも人に危害をくわえる様なマネはしねぇよ。そもそもここじゃあ完全に契約できないから操る事はできねぇし、せいぜい大人しくさせるくらいが限界だ」
ここでは……この世界では魔物との完全な契約は無理なんだ……
でも、契約で魔物が大人しくなるんなら契約した方がいいのかな?
「モンスターを大人しくさせられるならラタトスクが契約していけばモンスターは人を襲わなくなるのかな?」
ビビも同じく疑問に思ったみたいでラタトスクに聞く。
「それは難しい。モンスターを屈服させて契約していくのにも時間がかかるうえに契約の効きが悪い。モンスターによっては契約が効かない者もいるだろう。モンスターが懐いていれば契約もしやすいが……契約するよりは倒した方がまだ楽だな」
「……しかし、契約をすれば多少はモンスターが大人しくなるブリ? ならば、こちらとしては契約していって欲しいブリ。国から離れるとモンスターの被害も危険度も増す。少しでも危険は減らして欲しいブリ
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