Disc1
祭り華やぐリンドブルム
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、答えてやるから静かにしろ。ッチ! 頭の中もうるせぇな」
誰のせいでうるさいと思ってるの!
ラタトスクは少しうんざりした顔をしながらも説明を始めた。
「……つまりエミルは防衛本能から生まれた人格って事か?」
「……ああ、大体はそうだ。そうなった理由まで話すと長いからしねぇ」
今回は時間が無いから本当に簡単な説明だ。それでも少し暗い雰囲気になる。
僕達の旅の話はしていない。僕の記憶も姿も他人のものだった事はまだ、ジタン達は知らない……
「で、モンスターを望みの品にした理由は?」
「試してみたい事があったから望んだ。それだけだ」
「試してみたい事ってなんだよ?」
「試しに成功したら教えてやるよ」
話が終わった所で騎士の人が戻ってきて僕達の賞品について話してくれた。
どうにも狩猟際のために捕まえたものを一匹だけならと言う事になった。
そして、狩猟際をやる前に賞品として別に別けて置くためにモンスターを見せてもらった。
「こいつにする」
もらうモンスターはあっさり決まった。
それから狩猟際に参加するためにそれぞれの場所に配置につく。
場所は城下町。
開始の合図が城から響き、ラタトスクは駆ける。
「っは! 瞬連刃! 飛燕瞬連斬! 次!」
連撃を魔物に叩き込み倒していったり蹴り上げて空中で倒したり。
観客としてみている人達には好評みたいだけれど……ちょっと暴走気味のようにも見えるので心配。
ハラハラとしているうちに時間は過ぎ、もうそろそろ時間だろうか? と思った時、今までのファングなどとは違う大きなモンスターが出てきた。
「っは! 面白しれぇ! かかってきな!」
「おいおい、そいつの相手を一人でするつもりか?」
ラタトスクが凶悪な笑みを浮かべて大きなモンスターへと向かおうとした時、後ろからジタンの声がする。
「ああ? そのつもりだが? 邪魔すんじゃねぇぞ」
「さすがにそいつの相手は一人では無理じゃ、それにこれは狩猟際。早い物勝ちじゃ」
屋根の上からやって来たネズミの人、フライヤって名前だと先ほどの説明の時に聞いた。
あんな高い所から落ちても大丈夫なんてすごい……
「それなら俺がこいつを倒す!」
そうしてラタトスク達は戦闘を始めた。
槍を持ったフライヤさんは高く、それこそ建物よりも高く飛び上がり、落ちる勢いを利用して槍で戦う独特な戦い方を披露し、ジタンは相変わらず攻撃しながら敵のアイテムを盗んでいた……なんでこんな時までと思うけれど、後で聞いたら癖だと言っていた。さすが盗賊……なのかな?
ともかくラタトスク、ジタン、フライヤさんの三人にぼこぼこにされるモンスターがちょっとかわいそうだった。
そしてモンスターにトドメを
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ