暁 〜小説投稿サイト〜
精霊と命の歌
Disc1
祭り華やぐリンドブルム
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って乗り物に乗ったりお店を見て回ったり。
暗い気持ちも少しずつ無くなっていくけれど、どこか心に引っかかりを覚える。

それから町でジタンと会い、狩猟際というお祭りがあるから一旦城に来てくれと言われて僕達は城へと向かう。

城の客間にはビビやスタイナーさん、それにダガー……あ、もう偽名を使う必要はないからガーネット姫だ。ガーネット姫がいた。それと、知らないネズミのような女の人。

「エミルもジタンに呼ばれたの?」

「うん、ビビも?」

「うん……でもジタン、来ないね……」

僕達を呼んだはずのジタンがまだ来ない。
どうしたのかな?
そう思ってから数分後にジタンは現れた。
どうやら装備を整えてきたみたいだけれど……なんで? と思っていると城の騎士の人が説明を始めた。

なんでも、城下町に放たれたモンスターを狩るお祭りみたい。
狩るモンスターは大きければ大きいほど高いポイントがもらえて、最終的に一番ポイントの高かった人が優勝するお祭り。
制限時間があり、エアキャプの移動は自由。バトルに負ければリタイア。
優勝者は望みの品とハンターの称号が与えられる。
ジタンはギル、お金を望んでネズミの人はアクセサリーを望んだ。

「ビビ選手とエミル選手は何にしますか?」

「えっ!? 僕達も出るの!?」

僕とビビが驚く。エントリーした覚えないのにどうして!?
と思ったらジタンが勝手にエントリーしちゃったみたい。
ジタンがこっそりとビビに何か言ってビビが驚いて叫んだ。お姫様がどうかしたのかな?

(おい、エミル。出る気が無いんなら俺に変わりな)

(え? 良いけど……どうしたの?)

(ずっと体動かせないのも退屈でな。暴れるには丁度良いじゃねぇか)

(……あんまり、暴れすぎないでね)

僕とラタトスクが入れ替わった時、騎士の人が僕達に望みの品を聞いた。
ビビはカードにするみたいだけれど……

(僕達って考えてみたら欲しい物無いよね?)

(ないな。……だが、望みの品は王様とやらが叶えられる範囲の物をくれるんだろ?)

(な、何を頼むの?)

僕は嫌な予感を感じた瞬間、ラタトスクは口を開く。

「俺はモンスターをもらう」

「え!?」

「はぁ!?」

その場にいた人全員が驚いた表情でラタトスクを見る。

「狩猟際でモンスターを捕まえてくるぐらいだ。いるんだろ? なら、好きなモンスターをもらっていく」

ラタトスクの言葉に一同絶句するものの復活した騎士の人は王様に聞きに行くと部屋を去り、ジタンはラタトスクに質問する。

「お前、ラタトスクだな! なんだよ望みの品がモンスターって!? それと、お前が何者か答えろ!」

(ラタトスク!)

「うるさい
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