想いの力
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「っきゃあああああああああ!」
それを見たティアは地を蹴って飛び出す。
が、ティアが魔法を使おうとした瞬間、ゼロが放った常闇奇想曲がティアを容赦なく襲った。
「つ・・・着いた〜!」
やはりブタの丸焼き状態の一夜は必死に体を動かし、4番魔水晶に辿り着いた。
「見せてやるぞ!我が力の香りを!」
「こんなモノか!?ドラゴンの力は!カトレーンの力は!太古の世界を支配していたドラゴンの力は・・・この世界を創造したというカトレーンの力はこの程度かー!」
「がはっ!ごあっ!」
「くっ!あぐっ!」
叫びながら、ゼロは足を振るう。
時に踏みつけ、時に蹴る。
倒れる2人に、何度も何度も容赦なく攻撃を決めていく。
「力を・・・もっと“天”の力を・・・」
「グラウアッシュ・・・力を貸して・・・」
ウェンディは天を喰らい、ココロは灰を喰らっていく。
「オレは六魔将軍のマスターゼロ。どこか1ギルドのたかが兵隊とは格が違う」
「うう・・・うぐ・・・」
「はぁっ・・・兵隊とは、言ってくれるじゃない・・・あぐっ」
息を切らしながら、2人は立ち上がろうとする。
「テメェ等ごときゴミ2人が相手出来る訳ねーだろうが」
ゼロは笑みを浮かべる。
だが―――ナツはそれに対し、ゆっくりと呟いた。
「2人じゃねえ・・・」
「ん?」
「伝わってくるんだ・・・」
ゆっくりと、立ち上がる。
金色の炎を纏って、痛みを堪えて。
「みんなの声・・・みんなの気持ち・・・」
その隣で、ティアも無言で立ち上がる。
瞳には揺るがない闘志と殺気、強靭な意志。
彼女もまた、連合軍の想いを背負っている。
「オレ達だけの力じゃねえ・・・」
ナツがウェンディ達を救い、エルザの解毒が出来たのは何故だ?
それは、グレイとティアがレーサーの足止めをしてくれたから。
「アイツ等の想いが・・・」
イカダに乗せられ滝壺に落ちたのにナツが無事なのは何故だ?
それは、ルーシィとルーが見捨てず助けてくれたから。
ナツがコブラと戦えたのは何故だ?
それは、毒に苦しみながらもハッピーが飛んでいたから。
「オレ達を支えて・・・」
大爆発を喰らいながらもナツが立っているのは何故だ?
それは、ジュラがナツ達を守ってたった1人で爆発を受けたから。
「オレを!」
「私を!」
コブラの毒を喰らい乗り物酔い状態だったナツが救われたのは何故だ?
それは、ウェンディが解毒の魔法
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ