想いの力
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したティアは頷いて見せる。
そして2人は同時に頬を大きく膨らませ―――
「火竜の・・・」
「星竜の・・・」
「「咆哮!」」
同時にブレスを放った。
2つのブレスが炸裂し小規模の爆発を起こす。
「!」
「っ来る!」
しかし、ゼロはほぼ無傷だった。
その状態でブレスを突っ切る。
ナツが目を見開き、ティアが表情を歪めた。
「でりゃああ!」
突っ切ってきたゼロは押し潰す様に高密度の魔力を2人目掛けて放つ。
「ぐっ・・・!」
「星竜の剣牙!」
押し潰されまいと踏ん張るナツ。
その魔力をぶった切るようにティアが両手から鋭い牙のような光を連続で放ち、魔力を切り刻む。
「ナイス!」
「気を抜かない!」
ナイスタイミングの攻撃にナツが言うが、返ってきたのは先ほどの鋭い牙のような光にも負けない鋭い言葉だった。
だが、確かにティアの言葉の通り。
「ダーク・デリート!」
続いて放たれたのは複数の魔法弾だった。
散弾の様にバラバラに放たれる。
それを視界に入れたティアは再び両手を構えた。
「星竜の剣牙!」
負けじとこちらも鋭い光を放っていく。
散弾には散弾を。
次々に光と魔法弾が相殺し、消えていく。
「ナツ!」
ティアの背後から飛び出したナツが右拳に炎を纏う。
目の前に迫り、炎の拳を振るった。
対するゼロも、魔力を纏った拳で迎え撃ち、2つの拳が直撃する。
「あと3分」
2番魔水晶に到着したグレイは呟いた。
「ナツ・・・ティア・・・」
5番魔水晶にいるエルザは2人の勝利を信じていた。
「でけぇなァおい・・・ま、やりがいがあるってモンだ、面白れぇ」
「ナツさんとティアさんは大丈夫でしょうか・・・」
「あの2人は大丈夫だ」
6番魔水晶とご対面したアルカは小さく舌なめずりをし、アランは不安そうに呟く。
「ティア・・・お前はお前の目的を果たせ。こっちは俺が片付ける」
ティアの代わりに7番魔水晶を破壊する事になったヴィーテルシアは相棒を信じて目線を上げた。
「どうやらその力・・・まだ完全には引き出せてねえようだなァ!」
「ぐはぁっ!」
直撃した2つの拳。
が、拳というのは右と左と2つある。
左拳をナツの拳とぶつけているゼロが右拳を振るった。
まさか右拳が来るとは思っていなかったナツは吹き飛ばされる。
「チッ・・・星竜の・・・!」
「常闇奇想曲!」
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