想いの力
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「時にはその想いが力になるんだよ」」
『!』
後ろから声が聞こえた。
どこかで聞き覚えのある声に3人が振り返ると――――
「「君の想いは僕達を動かした」」
「ジェミニ!?」
「エンジェルの星霊!」
そこにいたのは、黄道十二門の1体、双子宮の星霊ジェミニ。
ルーシィと戦い敗北したエンジェルと契約している星霊が、何故かここにいる。
ルーは慌てて近くにエンジェルがいないか目線を彷徨わせるが、どこをどう見てもその姿はない。
「「ピーリッピーリッ」」
声を合わせ、ジェミニは踊る。
その瞬間、ポンッと音を立ててジェミニは変身した。
―――――――ルーシィに。
「僕達が君の意志になる。5分後にこれを壊せばいいんだね?」
突然現れた思わぬ助っ人。
その登場にルーシィ達は涙を流して喜んだのだった。
金色の炎を纏ったナツが体当たりをする。
「フン」
それを鼻で笑いながらゼロはガードした。
その隙をつき、ティアが両手に金色の光を纏う。
「ハァァアアッ!」
それを勢いよく振り下ろす。
が、ゼロは余裕の笑みを浮かべたままそれを回避した。
ゼロが両手を振り上げる。
「ダークグラビティ!」
「ぐあぁぁああっ!」
「きゃああああっ!」
ゼロの両手から放たれた、重力の衝撃波。
ズガガガガッと音を立て、2人は最下層へと落ちていく。
その衝撃波によってニルヴァーナの最下層の床に大きく穴が開いた。
「んが!」
「っと」
ナツは床に勢い良く叩きつけられ、ティアは持ち前の身体能力をフル活用して綺麗に着地を決める。
一瞬顔を歪めたのは、着地の際に足へと来た衝撃が大きかったのだろう。
「危ねっ」
「あと数cmで落下ってトコかしら」
ナツの倒れるすぐ真横には大きな穴が開いていた。
そこからはワース樹海が見える。
あと少しナツが右にズレて落ちてたら、ワース樹海へ真っ逆さまだっただろう。
「っ上!」
「!」
2人を追うように、ゼロも落下してくる。
そして落下しながら魔法を放った。
それをナツは足から噴出した推進力でバック転の様に後ろに大きく跳んで回避する。
「ゼロ・スラッシュ!オラァ!」
壁を蹴ったゼロは真っ直ぐ2人へと向かい、常闇奇想曲を鞭のように振るって攻撃を仕掛けていく。
「チッ・・・星竜の翼撃!」
向かってきたゼロの攻撃をナツは飛んで避け、ティアは両腕を薙ぎ払って魔法をぶち壊そうとする。
だが魔法は壊れず、縦横無尽に辺りを駆け巡った。
「ティア!」
「了解!」
器用にその攻撃を避けていたナツがティアに声を掛け、その意味を知った・・・というより察
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