僅かな平穏・前編〜
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ションだ」
「・・・わかった」
サチの瞳が元に戻る。
「・・・強いね、二人とも」
「ああ。しかも綺麗に遠距離型と近距離型だしな・・・」
「私たち揃って近接だもんね・・・」
サチが苦笑する。
「おーい、何時までお喋りしてんだー?」
「掛かってきてもいいんだぜー?」
「・・・んじゃ、遠慮な、く!」
リョウコウが再び接近するが・・・それを防いだのはサチだ。
「んな軽い槍じゃ割っちまうぞ、サチぃ!」
「・・・ここは、通さない!」
直後、衝撃破。それは軽くリョウコウを後退させ・・・
「Gモード・・・みんな、力を貸して!」
姿を天使のように変えたサチがリョウコウに向かって飛ぶ・・・と同時にリョウコウの横を瞬動で駆け抜ける。
「げっ・・・」
リョウコウは俺に反応したが・・・対応する訳にはいかなかった。何故ならそれはサチに攻撃のチャンスを与える事になるから。幾ら何でも未確認の攻撃を余所見で受け止める程リョウコウはバカじゃない。
「行くぞ、美幸!」
「・・・!」
美幸は素早く詠唱・・・が完了する前に。
「たぁ!」
気弾を指先から連続で発射。だが美幸はそれを避け・・・
「アクア・バインド!」
「っと・・・!」
名前からして拘束系の技だろう。
「当たる、か!」
それは上手く瞬動で回避。そして擬音をサチに向かって振り切る。
ヒュン!
「(避けた!)・・・らぁっ!」
そのまま後ろ回し蹴り。美幸はそれを杖で弾き、至近距離から・・・
「スパーク・ランス!」
雷の槍を放ってくる。慌てて気で防ぐが・・・些かキツいか・・・!」
「こん・・・ちくしょう!」
気合いで弾き、そのまま拳を放つ。
ガッ!
「うぅ・・・!」
続く擬音で杖を弾き・・・もう一度拳を叩き込む。
ゴォッ!
「あぐっ・・・!
「(入った・・・!)」
美幸の腹にめり込む拳・・・すっごい罪悪感があるが、ここで止めたらチャンスはない・・・もう一撃喰らわそうと足に力を入れた瞬間・・・
「・・・調子にのんなよ、少年」
「っっ!!!」
血の気が一瞬で引いた。真後ろから聞こえた。つまり・・・結論が出る前に既に俺はしゃがみ、その頭上を冷裂が通っていった。
「く・・・はぁ!」
そのまま回転して足払いをしようとした・・・足を上から踏みつけられた。
「あぐっ!?」
「見え見えなんだよ」
こちらを見るリョウコウ。・・・俺は恐る恐る口を開く。
「・・・怒ってます?」
「ああ?なんでだよ」
いやだって。今の冷裂明らかに首狙っ
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