暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
僅かな平穏・前編〜
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・何より恐ろしいのは・・・

「(まだソードスキルを使ってない・・・!)」

それでいてこの破壊力。プレイしたからこそ分かるレベルの高さ。

ドォォォン!

一発一発が大砲のように打ち込まれる。

「かっ・・・はっ・・・!」

思わず呼吸を忘れるほどの攻撃。息をするどころか瞬きする余裕もない。

「私を忘れるな!」

サチがリョウコウに突っ込もうとするが・・・

「美幸!」

「・・・ごめんね?ここは通せないよ」

「くっ・・・!」


援護は期待できそうにない・・・か。

「野暮なことはやめようや。この状況を楽しもうぜ!」

「元、から・・・ぐぅ!・・・この状況にぃ!する、気、だったろ!」

しかも向こうには呼吸をしなくていいばかりか体力は無限大だ。リョウコウの性質上戦闘中に集中力が切れる筈もない!



「ぐぅぅ・・・!」

滑り続け、遂にバランスを崩して片膝が地に着く。

「もうへばったか!」

リョウコウが大きく振りかぶり、冷裂が輝く。・・・ここしかない!」

「・・・ぉぉあああぁぁああ!!」

気を爆発させて無理矢理懐に入る。

「そんなんじゃ怯まねぇぜ!」


「・・・気功破!」
気を炸裂させる。ただし、リョウコウにではなく地面に、だが。

「おおう?」

空中に飛び、冷裂をかわしながら体制を立て直す。

「紅蓮蹴撃!」

炎を纏い、飛び蹴りを放つ。狙いは・・・

「おい!後ろだ美幸!」


「・・・こっちに!?」




だが美幸は特に慌てず、杖を向ける。

「フレイム・スプレッド!」


大量の火球が押し寄せるが、イケる!

「火力増大!」

火球を全て吹き飛ばす。が、美幸はそれでも顔色を変えず。

「・・・じゃあ、竜ならどう?」

詠唱が完了し、こちらに杖を向ける。

「ドラゴン・クリメイション!」

グォォォン!!

・・・明らかに俺を余裕で呑み込める大きさの炎の竜が現れる。

「なぁ!?そ、それはムリ・・・がはぁ!?」
爆発、そして着地(顔面から)

「あちちち!?くっそ、また火傷したぁ!!」

どうやら炎に焼かれるのにも縁があるようで・・・

「はっ、美幸ならやれるとでも思ったか?」

「いや・・・どっちかってーと・・・俺の目的はこっちな」

俺の背後に・・・サチがいた。

「あ・・・」


「これはタッグ戦だよな?仲間と協力は当たり前だぜ」


「んだよ、タイマンはもう終わりかよ」

「うっせ。お前とタイマンなんかゴメンだっつの」


「亮・・・」

「サチに代わってくれ。・・・こっからは本気のコンビネー
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