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真似と開閉と世界旅行
僅かな平穏・前編〜
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ね?りょう」

リョウコウが重量感が凄い偃月刀・・・冷裂を構え、美幸は杖を構えた。

「美幸、まずは下がってろ」

「うん」

リョウコウが肩に冷裂を担ぎ、片手でちょいちょいと手招きをする。

「来な」

瞬間、サチの目が金色に代わる。

「じゃあ私から行くよ!」

「あ、おい!またかよ!」


サチが突っ込み、槍を突き出す。

カキン!

「オラ!」

「次っ!」

俺が斬り込み、もう一度サチが突く。・・・以前と違って俺の存在も考慮してくれてるみたいだ。

「確かに、動きはよくなってるぜ。・・・そら、よ!」

ガキャアアン!!

「「っ!?」」

リョウコウの一撃は俺達を纏めて吹き飛ばした。

「くっ・・・相変わらず馬鹿力だな・・・!!」

「普通の槍なら折れてるよ・・・」

サチはそう言って光弾を放つ。

「っと」

リョウコウはそれを弾く・・・前に瞬動で背後に回り込む。

「らぁっ!」

「とと、そらよ!」

光弾を弾いてからリョウコウは蹴りを放ってくる。

「っ・・・」

俺はそれをギリギリでかわしてから擬音を握る。

「断空剣!」

回転斬りを放つが防がれる・・・が、まだだ。

「衝破魔神拳!!」

思い切り拳を振りかぶり、地面に叩き付ける。

「おっ・・・」

更に足と擬音に気を籠め、ソードスキルの再現をする。

「ビーストファング!」

蹴りと斬撃、四連撃の体術剣術複合スキル。

ガガガガン!


「おっとぉ!」

リョウコウの足が僅かに下がる。・・・まだだ!

「おおおおお!!」

気を刀身に集め・・・巨大な刃を作る。

「鈴音罰殺斬!!」


光の刃が爆裂、土煙が上がる。・・・俺は構えを解かず、気弾を叩き込んで土煙を吹き飛ばす。・・・当然、無傷な姿が目に入る。

「・・・だよな」

「コンボはよかったぜ。ただ、締めが俺に一度見せた技なのはマイナスだな」

「だからって無傷はないだろ無傷は。わりとっていうかガチで叩き込んだのにな・・・」

「そうか?さて、と」

リョウコウの空気が・・・変わった。

「・・・行くぜ、少年?」



リョウコウが、一瞬で接近してきた。

「っ!!!」

ほぼ本能だった。気を籠めた擬音を体の左側に持ってきた瞬間・・・衝撃が身体を貫いた。

ガァァン!

「ぐっっっ!!」


当然吹っ飛ばされ、これまた当然のように・・・追撃してきた。

「まだ一発目だぜ?」

ゴォン!

「ぎっっ・・・!」

俺に出来るのは耐えること。ここで焦って攻めれば、それこそあの一撃の餌食になる。・・
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