僅かな平穏・前編〜
[8/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ね?りょう」
リョウコウが重量感が凄い偃月刀・・・冷裂を構え、美幸は杖を構えた。
「美幸、まずは下がってろ」
「うん」
リョウコウが肩に冷裂を担ぎ、片手でちょいちょいと手招きをする。
「来な」
瞬間、サチの目が金色に代わる。
「じゃあ私から行くよ!」
「あ、おい!またかよ!」
サチが突っ込み、槍を突き出す。
カキン!
「オラ!」
「次っ!」
俺が斬り込み、もう一度サチが突く。・・・以前と違って俺の存在も考慮してくれてるみたいだ。
「確かに、動きはよくなってるぜ。・・・そら、よ!」
ガキャアアン!!
「「っ!?」」
リョウコウの一撃は俺達を纏めて吹き飛ばした。
「くっ・・・相変わらず馬鹿力だな・・・!!」
「普通の槍なら折れてるよ・・・」
サチはそう言って光弾を放つ。
「っと」
リョウコウはそれを弾く・・・前に瞬動で背後に回り込む。
「らぁっ!」
「とと、そらよ!」
光弾を弾いてからリョウコウは蹴りを放ってくる。
「っ・・・」
俺はそれをギリギリでかわしてから擬音を握る。
「断空剣!」
回転斬りを放つが防がれる・・・が、まだだ。
「衝破魔神拳!!」
思い切り拳を振りかぶり、地面に叩き付ける。
「おっ・・・」
更に足と擬音に気を籠め、ソードスキルの再現をする。
「ビーストファング!」
蹴りと斬撃、四連撃の体術剣術複合スキル。
ガガガガン!
「おっとぉ!」
リョウコウの足が僅かに下がる。・・・まだだ!
「おおおおお!!」
気を刀身に集め・・・巨大な刃を作る。
「鈴音罰殺斬!!」
光の刃が爆裂、土煙が上がる。・・・俺は構えを解かず、気弾を叩き込んで土煙を吹き飛ばす。・・・当然、無傷な姿が目に入る。
「・・・だよな」
「コンボはよかったぜ。ただ、締めが俺に一度見せた技なのはマイナスだな」
「だからって無傷はないだろ無傷は。わりとっていうかガチで叩き込んだのにな・・・」
「そうか?さて、と」
リョウコウの空気が・・・変わった。
「・・・行くぜ、少年?」
リョウコウが、一瞬で接近してきた。
「っ!!!」
ほぼ本能だった。気を籠めた擬音を体の左側に持ってきた瞬間・・・衝撃が身体を貫いた。
ガァァン!
「ぐっっっ!!」
当然吹っ飛ばされ、これまた当然のように・・・追撃してきた。
「まだ一発目だぜ?」
ゴォン!
「ぎっっ・・・!」
俺に出来るのは耐えること。ここで焦って攻めれば、それこそあの一撃の餌食になる。・・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ