僅かな平穏・前編〜
[5/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ヴィータはそう言ってそっぽを向いた。それに合わせてシグナムが口を開く。
「・・・すまない。ヴィータ・・・いや、私たちも今の状況に戸惑っていてな」
「・・・ま、そうだよな」
「ごめんなさいね。本当なら私たちは関係ないのに・・・」
シャマル・・・だったか。
「いや、関係ないことはないさ。なのはと知り合って、一度でも共に戦った・・・ならその世界込みで無関係じゃなくなるだろ?」
「咲くん・・・」
「とにかくヴィータ、もやもやしてるなら後で中庭で一戦するか?こういうので発散できるタイプだろ?」
「てめー、あたしが脳筋だって言いたいのか?」
「はは、頭使うのは苦手だろ?」
「・・・っ、だったら後でやるぞ。とりあえずぶっ飛ばしてやる」
「はいはい。・・・それで、こっちの子供たちは・・・」
「あ、待って。クラナくーん!」
「あ・・・」
開けっ放しの扉の前を通りがかったクラナをなのはが引き留める。・・・対するクラナは顔をひきつらせたが。
「・・・何ですか?」
「なのは、この子が?」
「そうだよ、フェイトちゃん。クラナくん、ストライクアーツの使い手なんだ」
「・・・どうも」
『どんな気持ちですか?相棒』
「・・・複雑過ぎて頭痛い・・・」
「ストライクアーツを使うんですか!?」
「・・・っ!?」
金髪の少女が近づくとクラナが目を見開き・・・咄嗟に離れた。
「え・・・えっと・・・」
「あ!す、すみませんいきなり・・・私、高町ヴィヴィオです。初めまして、クラナさん」
「・・・初めまして、か・・・」
クラナがうつ向く。
「なのはの子供か・・・そっちの三人は?」
「あ・・・アインハルト・ストラトスです」
「コロナ・ティミルです」
「リオ・ウェズリーです!よろしくお願いします、お姉さん!」
ピシッ、とみんな固まったのが分かった。
「・・・お姉、さん?」
「え?違うんですか?」
「・・・リオさん、多分この方は男性かと・・・」
「え・・・あ・・・す、すみません!」
いや、まぁ、子供の発言だし・・・
「いや・・・もう慣れたけどさ・・・とにかく男な、俺」
というかこの子はさっきの会話で口調とかさ・・・あ、愛依が最初そうだったか。
「あと、後ろの大人三人。笑い堪えてんなよ」
「え?べ、別に笑ってないよね?フェイトちゃん・・・くすっ・・・」
「そ、そうだね・・・何もないよね、はやて?・・・ふふっ」
「せやなぁ・・・くく・・・」
「いっそ笑えよ・・・そっちの騎士もな」
「いや・・・むしろ気
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ