暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
僅かな平穏・前編〜
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ヴィータはそう言ってそっぽを向いた。それに合わせてシグナムが口を開く。

「・・・すまない。ヴィータ・・・いや、私たちも今の状況に戸惑っていてな」

「・・・ま、そうだよな」

「ごめんなさいね。本当なら私たちは関係ないのに・・・」

シャマル・・・だったか。

「いや、関係ないことはないさ。なのはと知り合って、一度でも共に戦った・・・ならその世界込みで無関係じゃなくなるだろ?」

「咲くん・・・」

「とにかくヴィータ、もやもやしてるなら後で中庭で一戦するか?こういうので発散できるタイプだろ?」

「てめー、あたしが脳筋だって言いたいのか?」


「はは、頭使うのは苦手だろ?」

「・・・っ、だったら後でやるぞ。とりあえずぶっ飛ばしてやる」


「はいはい。・・・それで、こっちの子供たちは・・・」


「あ、待って。クラナくーん!」

「あ・・・」


開けっ放しの扉の前を通りがかったクラナをなのはが引き留める。・・・対するクラナは顔をひきつらせたが。


「・・・何ですか?」

「なのは、この子が?」

「そうだよ、フェイトちゃん。クラナくん、ストライクアーツの使い手なんだ」

「・・・どうも」

『どんな気持ちですか?相棒』

「・・・複雑過ぎて頭痛い・・・」

「ストライクアーツを使うんですか!?」

「・・・っ!?」

金髪の少女が近づくとクラナが目を見開き・・・咄嗟に離れた。

「え・・・えっと・・・」

「あ!す、すみませんいきなり・・・私、高町ヴィヴィオです。初めまして、クラナさん」

「・・・初めまして、か・・・」

クラナがうつ向く。

「なのはの子供か・・・そっちの三人は?」



「あ・・・アインハルト・ストラトスです」



「コロナ・ティミルです」

「リオ・ウェズリーです!よろしくお願いします、お姉さん!」

ピシッ、とみんな固まったのが分かった。

「・・・お姉、さん?」

「え?違うんですか?」


「・・・リオさん、多分この方は男性かと・・・」

「え・・・あ・・・す、すみません!」

いや、まぁ、子供の発言だし・・・

「いや・・・もう慣れたけどさ・・・とにかく男な、俺」

というかこの子はさっきの会話で口調とかさ・・・あ、愛依が最初そうだったか。

「あと、後ろの大人三人。笑い堪えてんなよ」


「え?べ、別に笑ってないよね?フェイトちゃん・・・くすっ・・・」


「そ、そうだね・・・何もないよね、はやて?・・・ふふっ」

「せやなぁ・・・くく・・・」

「いっそ笑えよ・・・そっちの騎士もな」

「いや・・・むしろ気
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