僅かな平穏・前編〜
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「教官もそうだったわ。・・・伝言も預かってるわよ、サキ」
「伝言?」
「『二度と私を悲しませるな』ですって」
「要するに死ぬなってことか。思ったより守れそうだ」
「おや、随分余裕そうですね」
「こんだけ味方がいるんだ。負ける気もしないさ」
「確かに、みな頼もしいですわ」
「少し居づらいけどな・・・」
ガイが軽くため息を吐く。・・・ああ、女性の比率高いもんな。
「みんなは他の世界とは?」
「色々話してるよ。・・・ただ、人が多くて面倒だけど」
「そうか・・・あれ?ミュウは・・・」
「置いてきたよ。流石にここに連れてくるのは・・・」
「環境も合わないだろうしなぁ」
俺はメモを書いて首を鳴らす。
「じゃ、次に行くか。ガイ、気苦労は多いだろうけど頑張れよ」
「・・・多いというか絶えないんだが・・・」
「はは・・・」
さーて、次々。
「お邪魔しまーす」
「あ、咲くん」
「なのはか。メンバーを教えてくれるか?」
「いいよ。私たちは分かるよね?」
「ああ、なのはにフェイトにはやて・・・ってまだいるのか?」
後ろにワイワイガヤガヤと・・・」
「あー、うん。わたしの騎士たちや。右からシグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラや」
四人が軽く頭を下げる。・・・約二名は睨んできてるが・・・
「はやて、コイツなんなんだよ?」
「五十嵐咲くん。この世界の人や」
「じゃ、コイツらのせいでなのは達が酷い目にあったってことか」
「ヴィータ、よせ」
「なんだよ、事実だろ?」
「ヴィータちゃん・・・」
俺はなのはの前に立つ。
「いいよ、なのは。確かに事実だしな。この件について、俺は謝る以外には黒幕をブチのめして平和にする事しか思い付かない。・・・ただ、俺と戦えないっていうのは止めてほしい」
「なんでだよ」
「ただでさえ、見知らぬ大量の人間が戦うんだ。下手にヴィータが俺に反発すれば・・・」
「それを火種に他の者に不満が爆発する・・・ということか」
シグナムの言葉に頷く。
「俺が気に入らないのはしょうがねぇ・・・けど、そこらへんは全部終わってからにしてくれ。無理なら・・・今ここで一発俺を殴ってもいい。それで今は抑えてくれ。・・・頼む」
ヴィータがしばらく見て・・・溜め息を吐いた。
「・・・ばーか、そんなんで気が済むわけねーだろ」
「・・・」
「あたしだって今の状況が分からないわけじゃねー。それにアイツに負けたあたしらが弱かった・・・それだけなんだよ」
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