僅かな平穏・前編〜
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翌日、早朝から俺はメモを片手に歩き回る。何故なら蓮華に・・・
『亞莎がある程度纏めたが、蜀に説明する為の外史の名簿が欲しい』
・・・と言われ、俺と咲は確認作業に追われていた。
「まず初めは・・・グレイセス組からな」
俺はみんながいるであろう部屋をノックする。
「みんな、入るよ」
中には・・・パーティーメンバーがいた。
「リョウじゃないか。どうかしたのか?」
「名簿作り。みんな今度の戦いでは前に出て戦うから・・・しっかりとした認識が必要なんだ」
「確かに、この世界の皆さんからしたら、ぼくたちは異端ですからね・・・」
「はは、民たちは慣れてるからそんなに意識する必要もないんだけど・・・」
「人数確認だよね?あたしたちは六人だよー」
「アス兄にシェリアにソフィ。ヒューにパスカルにマリク教官・・・リチャードとかはいないのか」
「ああ、リチャードは紫と共に戦ってくれている」
「そうか・・・」
そこで俺はふと、ソフィが目に入った。
「そう言えばソフィ、服替えたのか?・・・ていうか背、伸びてないか?」
ソフィがそれに答えてくる。
「・・・うん、わたし、みんなと同じになれたんだよ」
「同じに・・・?」
「俺が説明する」
アスベルから聞いたのは、俺がいなくなった後、半年後に新たな戦いがあったそうだ。アスベルの中に眠るラムダと協力してそれを解決。その時敵対していた存在により・・・ソフィの身体はほぼ人間と同じになったそうだ。
「そうだったのか・・・」
「それでね、アスベルがお父さんになってくれたの」
「へ?・・・あ、あぁ、養子か」
「そしてシェリアがお母さん」
「・・・ん?」
それに少し理解が追い付かず・・・赤くなったアスベルとシェリアを見て理解した。
「・・・結婚、しましたか?」
「・・・ああ」
「・・・はい」
「そっか・・・うん、おめでとう!」
「あ、ああ」
「あ、ありがとう」
「プロポーズはどっちからだ?」
「ええっと・・・」
「亮、聞きすぎだよ?」
「わっ!?」
背後から現れたのはシィだ。
「し、シィ、なんでここに」
「みんなとは一緒に旅をしたからね。またお話しよっかなって」
「ああ、久しぶりだな、シィ」
「教官も久しぶり。みんな変わらないね」
「あなたがそれを言いますか・・・」
「あ、ヒューはどうなったんだ?」
「え?」
「いやだから、パスカルのことがす「リョウ兄さん少し黙ってください」・・・怒るなって」
ヒューが怖い顔して接近してきた。
「まったくリョウ兄さ
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