刻針海賊団とフーシャ村
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い程度で程度で切り揃えている。体格は同年代の少女と比べてもやや小柄で、その華奢な見た目は軽く小突いただけで折れてしまいそうなほどだ。まあ、実際貧弱なのだが。
戦闘能力で言えば、そこらの雑魚に負けることはないものの億クラスの海賊相手では逃げることも不可能。数千万クラスでもよほど上手く戦わない限りまず勝てないだろう。つっても、戦いには別に期待しちゃいないのでそこはどうでもいい。
「よう、首尾はどうだね? ……ってまあそんなもんか」
ルティアは買い物に行くと言っていたが、村の規模が小さいためそれほど買い物らしい買い物も出来なかったようだ。小さな買い物袋一つしか持っていない。まあ物足りなければあとで町に行けばよかろ。
「アルマさんがお探しのルフィ君ですが、今は裏山の山賊のところに預けられているそうですよ」
ルティアが苦笑しながら自分が集めた情報を伝えてくる。買い物がてらルフィ少年を探してみると言っていたので、情報を集めてくれたのだろう。相も変わらず真面目な奴である。俺だったらやらん。
「情報集めあんがとさん。そのルフィ少年に会う手段はなんとかなったんで、ひとまず酒場行くぞ。詳しい話はそこでなー」
「あら、そうでしたか。分かりました」
そのまま二人を引き連れて今来た道を引き返す。太陽の位置も軌道上の最頂部、今は丁度昼時だろう。
着いた酒場のウェスタンドアを押して中に入る。
「おーう店主の嬢ちゃん、メシ食いに来たぞー」
「あ、は、はい。ちょっと待って下さいね、今用意しますから」
何やら少々動揺しているが、多分新聞で俺たちのことを見たのであろ。俺も随分と悪名馳せてっからなぁ。むしろ、それでもある程度普通の対応を出来ている辺りにこの嬢ちゃんの店主根性が見える。見たところまだロビンと同い年か、それとも一つ二つ下程度。若いのに大したものである。
店主の嬢ちゃんに、俺、エドック、ルティア三人分の昼食に加えて船で番をしているロビンの分の弁当も頼む。ロビンだけ一人飯の少々味気ない昼食になるが、留守番係はいつもこうなので今さら気にすることでもない。
「で、例の少年のいる山賊一味のところだがな、明後日そこにいる店主の嬢ちゃんと一緒に行くことになった」
三人でカウンターテーブルに座りつつうちのクルーたちに今後の予定を話していく。
ひとまずルフィ少年と会ってみて、俺が彼を気に入ったならしばらくこの島にとどまるかもしれん。ルフィ少年はシャンクス曰く海賊王になると言い切ったらしいので、ちょちょいと鍛えてみるのも面白いであろうか。
まあ、ロジャーのやつと同じところまで上り詰めるだけの資質が少年にあるのかどうかをを見極めるだとか、そんなことをするつもりはないのだが。まったく面倒であるがゆえ。俺の興味が向
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