転生:サイヤ人の王子
5年経ちました
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、どんな願いでも叶う…という噂だ。」
「ほう…」
「何でも願いが叶うというなら…死者を生き返らせる事や、フリーザを倒す事だって可能かもしれない。」
フリーザをどうにかすることができないというのは百も象徴だ。だがフリーザに反旗を翻そうとしているベジータ王にはいい説得材料になるだろう。
「…本当かどうか怪しいが、調べてみる価値はありそうだ…もしあるなら是非とも手に入れておきたい… オルス。」
「何だ?」
「その地球という星へ行き、ドラゴンボールとやらを探して来るのだ。そしてもしなければ…その星を破壊して来い。」
「…俺が?」
「下級戦士などを行かせて、私利私欲に使われてはたまらんからな…その点お前なら問題ないだろう。」
うまくいった。本来なら下級戦士云々の件は俺が言うつもりだったが、そこはさすがベジータ王。ちゃんとわかっていたようだ。
「分かった…あ、後一つ。」
「?」
「俺は死んだ事にしておいてくれ。フリーザに気づかれたらまずい。」
「…よかろう。」
「…じゃ、行ってくる。」
――――
「はぁ…」
宇宙船が発進した後、大きなため息をつく。ちなみにスカウターは通信機能でバレるのを防ぐため外している。
「実質、騙しちゃってるんだよな…」
ドラゴンレーダーがない以上、ドラゴンボールを短期間…フリーザが惑星ベジータを破壊するまに集めることは不可能だ。
恐らく世界は俺の知っている歴史通りに進行する。ベジータ王はフリーザに殺され、惑星ベジータも破壊されるだろう。
宇宙船の窓から、惑星ベジータが見えた。多分これが最後にみる俺の第二の生まれ故郷の姿だろう。
「…さよなら、惑星ベジータ…」
その呟きとほぼ同時に、宇宙船は加速を開始した。
目的地は…地球だ。
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