第二十二話 テロですか赤白対決ですか
[3/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しておきながら、放置しておくなど、あなたらしくない。結果、自分の首を絞めることになりましたね」
「・・・・・・全部紫さんの言った通りだ」
なんでそこで俺の名を出すのさ!幸い聞こえていないらしい。
「赤龍帝、俺の本名はヴァーリ・ルシファーだ。死んだ先代魔王ルシファーの血を引く者なんだよ。けど、俺は旧魔王の孫である父と人間の母との間に生まれた混血児。ーー『白い龍』の神器は半分人間だから手に入れたものだ。偶然だけどな。でも、ルシファーの真の血縁者でもあり、『白い龍』でもある俺が誕生した。運命、奇跡というものがあるなら、俺の事かもしれない。ーー何てな」
運命はレミリアの、奇跡は早苗の得意なことだと思うんだけど。
悪魔の翼を出しながらヴァーリが言う。毎度毎度思うけど、翼の数多いって!
「嘘よ・・・。そんな・・・」
「事実だ。もし、冗談のような存在がいるとしたら、こいつのことさ。俺が知っている中でも過去現在、恐らく未来永劫においても最強の白龍皇になる」
このご時世、ハーフが強くないですか?
「覚悟を決めてもらいましょうか、アザゼル」
自分が有利になると途端に見下すな。よし、アイツ斬る。
「・・・チッ、先程膨れ上がったオーラの量、オーフィスの野郎に何をもらった?」
「ええ、彼は無限の力を有するドラゴン。世界変革のため、少々力を借りました。おかげであなたと戦える。サーゼクスとミカエルを倒すチャンスでもあります。彼らは愚かな総督。あなたもです」
「・・・俺はそうだ。愚かかもな。シェムハザがいなけりゃ、何もできねぇ。ただの神器マニアだ。ーーけどよ、サーゼクスとミカエルはそこまでバカじゃねぇと思うぜ?少なくともてめぇよりは遥かに優秀だ」
「世迷いごとを!いいでしょう、今ここでトドメを刺します。新世界創造の第一歩として、堕天使の総督であるあなたを滅ぼす!」
強い口調で言うカテレア。しかし、アザゼルは愉快そうに笑うだけだ。
アザゼルは懐から一本の短剣のようなものを取り出した。
「それはーー」
「・・・神器マニアすぎてな。自分で制作したりすることもある。レプリカを作ったりな。まあ、殆どの物が屑でどうしようもないが。神器を開発した神は凄い。俺が唯一、奴を尊敬するところだ。ーーだが、甘い。『神滅具』と『禁手』なんていう神と魔王、世界の均衡を崩せるだけの『バグ』を残したまま死んじまったんだからな。ま、だからこそ神器は面白いんだけどよ」
「安心なさい。新世界では神器なんてものは絶対に作らない。そんなものが無くても世界は機能します。ーーい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ