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こんな私(俺)の物語
第二十二話 テロですか赤白対決ですか
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しておきながら、放置しておくなど、あなたらしくない。結果、自分の首を絞めることになりましたね」

「・・・・・・全部紫さんの言った通りだ」

なんでそこで俺の名を出すのさ!幸い聞こえていないらしい。

「赤龍帝、俺の本名はヴァーリ・ルシファーだ。死んだ先代魔王ルシファーの血を引く者なんだよ。けど、俺は旧魔王の孫である父と人間の母との間に生まれた混血児。ーー『白い龍』の神器(セイクリッドギア)は半分人間だから手に入れたものだ。偶然だけどな。でも、ルシファーの真の血縁者でもあり、『白い龍』でもある俺が誕生した。運命、奇跡というものがあるなら、俺の事かもしれない。ーー何てな」

運命はレミリアの、奇跡は早苗の得意なことだと思うんだけど。
悪魔の翼を出しながらヴァーリが言う。毎度毎度思うけど、翼の数多いって!

「嘘よ・・・。そんな・・・」

「事実だ。もし、冗談のような存在がいるとしたら、こいつのことさ。俺が知っている中でも過去現在、恐らく未来永劫においても最強の白龍皇になる」

このご時世、ハーフが強くないですか?

「覚悟を決めてもらいましょうか、アザゼル」

自分が有利になると途端に見下すな。よし、アイツ斬る。

「・・・チッ、先程膨れ上がったオーラの量、オーフィスの野郎に何をもらった?」

「ええ、彼は無限の力を有するドラゴン。世界変革のため、少々力を借りました。おかげであなたと戦える。サーゼクスとミカエルを倒すチャンスでもあります。彼らは愚かな総督。あなたもです」

「・・・俺はそうだ。愚かかもな。シェムハザがいなけりゃ、何もできねぇ。ただの神器(セイクリッドギア)マニアだ。ーーけどよ、サーゼクスとミカエルはそこまでバカじゃねぇと思うぜ?少なくともてめぇよりは遥かに優秀だ」

「世迷いごとを!いいでしょう、今ここでトドメを刺します。新世界創造の第一歩として、堕天使の総督であるあなたを滅ぼす!」

強い口調で言うカテレア。しかし、アザゼルは愉快そうに笑うだけだ。
アザゼルは懐から一本の短剣のようなものを取り出した。

「それはーー」

「・・・神器(セイクリッドギア)マニアすぎてな。自分で制作したりすることもある。レプリカを作ったりな。まあ、殆どの物が屑でどうしようもないが。神器(セイクリッドギア)を開発した神は凄い。俺が唯一、奴を尊敬するところだ。ーーだが、甘い。『神滅具(ロンギヌス)』と『禁手(バランスブレイカー)』なんていう神と魔王、世界の均衡を崩せるだけの『バグ』を残したまま死んじまったんだからな。ま、だからこそ神器(セイクリッドギア)は面白いんだけどよ」

「安心なさい。新世界では神器(セイクリッドギア)なんてものは絶対に作らない。そんなものが無くても世界は機能します。ーーい
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