暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D〜紅の鬼神〜
第三話 俺と紅髪部長
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
ポテンシャル)や強力な能力を持っていると複数の駒を使います。多い時はうちの新人さんのように、一人でその駒を全て使ってしまうこともありますわ」

ってことは、その『兵士』のやつは相当強いか、なんかすげぇ力を持ってるってことか。俺の中にもその駒があると……。で、なんでその駒を俺が体に宿していたのか分からない訳か。

「……心当たり、ない訳でもないんすよね。俺が駒を持ってる理由」

「本当?どこで手に入れたの?」

「いや、はっきりとは覚えてないんすけど……ただ、おぼろげに。誰かに腹ぶち抜かれて、そいつが俺に駒を置いていったんです。顔はよく覚えてなくって……」

俺の曖昧な言い方に、グレモリー先輩は顎に手をやって難しい顔をしていた。や、やっぱこんなアバウトな説明じゃ信じてもらえねぇか?俺がヒヤヒヤする中で、グレモリー先輩は口を開いた。

「もしそれが本当なら、あなたを殺したのは悪魔ということになるわね。通常『悪魔の駒』はその名の通り、上級悪魔しか所有していない限られた物なの。しかも一人の『王』が持てる駒は16個と決められているから、あなたを殺すなら眷属にするつもりで殺すはず……なのにその悪魔はあなたを眷属にせず、駒だけを与えて去っていった……。なにを考えているのかしら……」

「一つ分かることは、その悪魔は穂斑くんの中にあるなにかか、運動で(つちか)われた高い身体能力を狙っていた、ということですわね」

「そういうことになるわね……」

中にあるなにか、か。よくわからねぇけど、かなり厄介なことに巻き込まれたっぽいな。ただでさえ新しい学校に来たばっかりで慣れてねぇのに、余計に頭がこんがらがるぜ……。当面はグレモリー先輩と姫島先輩に任せるしかねぇかな。俺は悪魔の事情を全く知らねぇし、なにをどうするかさっぱりだし。

「まぁ、この件はまた今度にしましょうか。じゃあ穂斑くんに質問よ。これからどうするの?もう学園に手続きは済ませたのでしょう?」

「そうっすね……特にはないっす。今日はもう授業とか出なくてもいいって話なんで」

「ならちょうどいいわ。そこに座ってちょうだい」

「はぁ……」

言われたとおりソファに座ると、隣にグレモリー先輩が腰掛ける。なんか、いい匂いだな。香水か?改めて見るとグレモリー先輩もすげぇ美人だよな……。離れて見ても分かったけど、近づくとそれがさらに分かる。腰まで届く長い紅髪に、宝石みたいに透き通った碧眼、なにより目を引くのは――制服を下から押し上げている胸。これが周りの友達(ダチ)が騒いでた巨乳ってやつか……。そう考えると、姫島先輩も巨乳なのか。服越しだと分かりづらいし分かりたくもねぇけどグレモリー先輩と同じかそれ以上はあるんじゃねぇのか?

「……どこを見てるのかしら?」

「―
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ