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ヘタリア大帝国
TURN135 ワープトラブルその十

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「我々のいる世界じゃないな」
「?といいますと」
「どういうことですか?」
「この世界は我々が存在している世界ではなくだ」
「別の世界ですか」
「我々の世界とは違う」
「そうだ、どうやらな」
 こう言うのだった。
「全く別のな」
「ううん、では一体」
「この世界は」
「それはわからない、しかしよくSF小説で書かれているな」
 東郷は小説から話すことにした、ここでは。
「我々の世界とは別の世界がある」
「はい、よくある話ですね」
「そうした話は」
「ここはそうした世界か」
 東郷は今も冷静な顔で話す。
「どうやらな」
「ではどうして帰りましょうか」
「ここは」
「まず知ることか」 
 東郷はこの状況でも落ち着いている、そうして言うのだった。
「この世界を」
「それからですか」
「どうするかですか」
「そうだ、水や食料はある」
 このことも話す東郷だった、まさに生きる為の生命線についても。
「だからまずは調べよう」
「それではですね」
 ここでだ、秋山が言う。
「大和に内装されている偵察艇を全て出しましょう」
「それで調べるか」
「はい、そうしましょう」
 こう東郷に提案したのだ。
「それで調べましょう」
「そうだな、それじゃあな」
「ではすぐに」
 秋山の提案通り大和の偵察艇が出され調査がはじまった、日本もそうする。そして東郷はエイリス軍についても言った。
「エイリス軍はどうしているか」
「我々と同じですね」
 日本が東郷にこのことを話した。
「この星域の調査に専念しています」
「戦闘どころじゃないな」
「はい、全くです」
「むしろ今ここで衝突すればな」
「それは共倒れになります」
「そうなれば何にもならない」
「ではここはこちらから手出ししないということで」
 そう話す、しかしだった。
 ここでだ、東郷はふと閃いてこう日本で提案した。
「エイリス側と話すか」
「エイリス軍とですか」
「ああ、あっちのセーラ女王、それとイギリスさんとな」
「協力ですか」
「敵対しても今はどうにもならない」
 こう判断してなのだ。
「だからここはな」
「そうですね。それがいいかも知れませんね」
「ではまずは秋山、そして利古里ちゃんとも話してな」
「正式に決めますか」
「そうするとしよう」
 こうして再び四者会議がはじめられた、まずは秋山が答えた。
「そうですね、今は」
「協力すべきですね」
「可能なら、ですが」
 あちらが乗ってくれるならとだ、秋山は日本に答える。
「それが出来ればいいでしょう」
「それでは参謀総長は賛成ですね」
「そうです」
 その通りだとだ、秋山は日本に答えた。
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