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ヘタリア大帝国
TURN135 ワープトラブルその七
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「急がないとな」
「はい、ワープの用意と共に」
「連中が来た時は」
「海兵隊は艦内戦の用意を」
 セーラは二隻の戦艦の将兵達にこうも命じた。
「敵が接舷してきた時は」
「ではその時は」
「我々が」
「私もです」
 セーラもだった、自ら腰の剣を抜いて宣言する。
「戦います」
「おい、俺もいるからな」
 イギリスはそのセーラにモニターから言う。
「無茶するなよ、女王さんに無理はさせないからな」
「祖国殿、では」
「ああ、女王さんは俺の上司だからな」
 それでだというのだ。
「日本の武士にも指一本触れさせないさ」
「お願いします」
「ああ、その時はな」
 こう話してそしてだった。
 ワープ準備に入りながら接舷戦の用意も進める、まさに運命の時だった。 
 東郷達も迫る、だがここで。
 ここでだ、クイーン=エリザベス達はワープに入った、イギリスは間に合ったと見てほっと一息吐き出した。
 そしてだ、こう言うのだった。
「間に合ったな」
「はい、そうですね」
「それじゃあロンドンまでな」
「撤退しましょう」
 ワープシステムに損傷はなかった、このままいける筈だった。
 しかしワープに入る瞬間に日本軍の二隻の戦艦がそれぞれ激突してきた、そlれが両艦に思わぬ衝撃となった。
 それでワープに誤差が生じた、それがそのままだった。
「まずい、ロンドンにワープ出来ません!」
「ワープ空間に入ります!」
「何っ、まずいだろ!」
 イギリスはワープ管制からの報告、いや悲鳴を聞いて声をあげた。
「まさかワープの瞬間に激突するなんてな」
「これでは何処に出るかわかりません」
「全くです」
「どうなるんだ、一体」
 イギリスは不吉な予感しか感じなかった。
「もう大抵枢軸の勢力圏だぞ」
「いえ、希望はあります」
 セーラが顔をしか目指せるイギリスに述べてきた。
「若し枢軸諸国の星域に出ても」
「エイリスを軸としたワープ航路を使ってか」
「はい、あの航路を使って」
 ロンドンまで撤退しようというのだ。
「そうしましょう」
「そうか、あれがあったな」
「問題はその航路を枢軸諸国に察知されないことです」
 それが大事だというのだ。
「何処かの星域まで出られれば」
「俺達は助かるな」
「ですから希望を捨てずに」
 今はワープで出る場所を見ようというのだ。
「行きましょう」
「それじゃあな」
 イギリスはセーラの言葉に記憶を戻した、そして。
 日本側もだ、東郷が言った。
「案ずることはない、ワープのトラブルに巻き込まれてもな」
「それでもですね」
「死ぬ訳ではないですから」
「そうだ、生きていれば希望がある」
 東郷は傍らにいる秋山とモニターに映っている日本に話した。
「何処か
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