TURN135 ワープトラブルその二
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「旧式機もいいところですが」
「今はジェット機だ」
その時になっているのだ、最早。
それで複葉機だ、これではだった。
「相手になる筈がない」
「気付いていないのですね、彼等は」
「間違いなくな。潜水艦も察知していない」
それもなかった、既に潜水艦艦隊は攻撃の時に備えて敵の後方に回り込み牙を研いでいる。
「レーダーもな」
「旧式ですね、あちらは」
「勝てる、いや」
「負ける筈がありませんね」
「数が倍でもだ」
数だけだ、その他のことは。
「今回は一蹴出来る」
「それでは」
「はい、それでは」
「攻める」
まさにそうすると言ってだ、柴神はソードフィッシュ達を一蹴させてそしてだった、そのうえで貴族達の艦隊に襲いかかった。
ミサイルが次々に当たり艦艇を沈めていく、旧式艦はミサイルを一発受ければそれで炎に包まれ消えていく。
「な、何という威力だ!」
「敵のミサイルは何だ!」
「爆弾も魚雷も凄いぞ!」
「恐ろしい威力だ!」
その攻撃の前に驚いたのは貴族達だ、彼等の艦隊は次々に沈んでいきそれを観て今更ながら驚愕したのだ。
その攻撃にだ、貴族の家臣達、彼等の私軍の将校達も言う。
「損害が二割に達しました!」
「彼等の艦載機の攻撃だけで!」
「強いです!」
「尋常ではない威力です!」
「ど、どうなっているのだ」
貴族達は皆脂汗を流しながら呟いた。
「まさか植民地あがりの雑兵共が」
「我等を圧倒しているというのか」
「どうということはない連中が」
「この高貴な我等を」
「今更ながら戸惑ってるみたいだね」
南雲は傍目で見ても狼狽しているエイリス軍を見つつ笑って台湾に言った。
「攻撃を受けてから」
「そうですね、しかしです」
「今度は砲撃だよ」
「艦載機の損害は零です」
「一機もかい」
「はい、撃墜されませんでした」
「凄いね、そりゃ」
「複葉機にジェット機は落とせません」
性能が違い過ぎる、速度も武装も。当然電子設備も全く違う。これでは撃墜出来る筈もない。
「それに敵艦隊に対空装備はなく」
「レーダーも古いね」
「まさに的に当てただけでした」
それで損害が出る筈がないというのだ。
「ですから」
「そうだね、じゃあ次は」
「レーダー照準で」
それで照準をセットしてだというのだ。
「攻めましょう」
「そうだね、今からね」
「では」
こう話してだ、そうして。
枢軸軍は今度は砲撃に入った、敵のアウトレンジから精巧なレーダーで照準をセットした、敵の動きも事前に予想してだ。
そのうえで攻撃してだ、そしてだった。
砲撃を開始する、大口径のビームが一斉に放たれ。
貴族達を撃った、光に貫かれた艦艇達は真っ二つになり火球になって消えていく、そ
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