TURN135 ワープトラブルその一
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TURN135 ワープトラブル
枢軸軍の動きを見てもだ、貴族達はわかっていなかった。
彼等は余裕綽々という態度で自分達に向かって来る枢軸軍の鋭鋒を見て言った。
「おお、手柄が自分達から来たぞ」
「数も碌もないというのに」
「速いだけではないか」
「それだけで戦争が出来るものか」
「勝てる筈がない」
こう笑って言うのだった。
「我等の勝利は間違いない」
「ここで植民地だの欧州の中でも田舎の連中を成敗してだ」
「そしてその手柄で王室に色々要求させてもらおう」
「我等の権益の拡大」
「それを願おう」
こう話してだ、そうして。
彼等は悠然とそのままの雑然とした布陣で枢軸軍を待った、だがその枢軸軍の者達はというと。
ダグラスはモニターから貴族達の軍勢を観て呆れてこう言った。
「馬鹿かあいつ等」
「あんな陣観たことないわよ」
キャロルがそのダグラスにモニターから言って来た。
「どんだけバラバラなのよ」
「あれで勝てると思ってるのか?」
ダグラスはこうも言った。
「しかも第一世代か第二世代の旧式艦ばかりだ」
「楽勝ね」
キャロルははっきりと言い切った。
「こっちは殆ど無傷で勝てるわね」
「ああ、やれる」
ダグラスも言い切った。
「連中は所詮烏合の衆だ」
「自分達ではわかっていないみたいだけれどね」
「そんな連中に負ける筈がない」
絶対にとだ、ダグラスはこうも言い切った。
「じゃあやってやるか」
「ええ、今からね」
「朽木中将、いいか?」
ダグラスはここでイザベラに声をかけた、すぐにモニターにそのイザベラが出て来てダグラスに対して敬礼をする。
「君にガメリカ軍の先陣を頼みたい」
「私がその栄誉に」
「ああ、頼めるか」
「喜んで」
イザベラは再び敬礼をして応えた。
「では今から当たって砕けてきます」
「ああ、連中に当たればな」
ダグラスはイザベラにも話す。
「それで向こうが砕けるからね」
「では当たって砕け、ですね」
「そうだ、一気にやってくれ」
「では容赦なく」
「勿論艦載機も出す」
イザベラが当たるその前にというのだ。
「派手にやてくれ」
「了解です、ミスター」
「ああ、それじゃあな」
こうしてイザベラがガメリカ軍の先陣となった、先陣を務める艦隊は各国から出されそのうえで進む、そしてだった。
エイリス軍に突っ込む、しかし貴族達はというと。
その彼等を見ても余裕のままだった、そうして。
鈍重な動きの中でだ、こう命じた。
「よし、まずは艦載機だ」
「ソードフィッシュを出せ」
言うまでもなく旧式機である。
「奴等に艦載機の恐ろしさを教えてやろうぞ」
「砲撃戦の前にな」
艦載機
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