62限目 過去という名の枷
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とあるマンションの一室では朝から呼び鈴が何回も鳴り響いていた。しかし何回呼び鈴を鳴らしてもそこにすんでいる住人は姿を現す事は一切感じられない。
「今日も空振りか」
「今日で3日目じゃ」
今日は2月7日でバレンタインの丁度一週間前。商店街はすっかりバレンタインムードであちこちでバレンタインセールが行われていた。そんな中2年Fクラスでは
『諸君、ここはどこだ?』
『『『最期の審判を下す法廷だ!』』』
『異端者には?』
『『『死の鉄槌を!』』』
『男とは?』
『『『愛を捨て、哀にいきるもの!』』』
『『『『バレンタインなんて消えればいい!!』』』』
一方2年Aクラスでは
「代表、バレンタインのチョコってどうするの?」
「手作りで雄二に渡すつもり」
「じゃあ明日一緒に作ってくれないかな?」
「私はかまわない。どこで?」
「代表の家は大丈夫かな?それと瑞樹ちゃんたち誘ってもいいかな?」
「いいわよ、大勢のほうが楽しいから」
バレンタインを精一杯楽しもうとする人、バレンタインという現実から必死で逃げようとする人。いろんな人がいる中刻々とバレンタインは近づいていた
今、坂本達に取って朝のHRは少し特別なものになっていた。
「.....今日も勉学に励むように、以上」
担任である鉄人こと西村先生の話は終わると坂本たちは安堵のため息をついた。
とそこに・・・・
「そうだ、坂本」
「なんだ?鉄人」
「吉井は一体どうしたんだ?連絡も取れないし」
「ふん。俺たちが知りてぇよ」
「今日も例のアレ来てないから安心していいと思うぞ」
そして鉄人は教室を去っていた
明久は再び学校に来なくなった
______とある女子会(Ver,キッチン)
「み、瑞樹ちゃん?」
「どうしました?工藤さん?」
工藤の家のキッチンではなぜかどこかの科学実験室に変貌していた
「どうして、ここに硫酸と王水があるのかな?」
「え?これは私の料理の隠し味ですから」
姫路の無邪気の笑みだけにさすがの工藤も恐ろしくなった
吉井君、よく生きていられるね・・・・
それから工藤の努力の成果で姫路をレシピに忠実に作られせることに成功した
「そういえば、美波ちゃん来ないのね」
「はい、何か最近部活始めたみたいで」
「大変だねぇ、私の場合は冬だから無いんだけどね」
工藤は水泳部のため冬はシーズンオフという事で部活動が無いのだ
「早く作らないと、夜になるよ」
「「はーい」」
それから2時間後、レシピ100%。姫路のアレンジ0%の純粋のチョコレートが完成した。
「後はクリームで飾りを付けて完成だね」
霧島はもちろんハート型のチョコに「雄二へ
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