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ハイスクールD×D〜進化する勇気〜
第三話
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「ゼノヴィアさん……」

よかった……これ以上アーシアを悲しませたらこいつを黙らせないといけなかったからな。

「さて、とりあえず積もる話もあるから家に入れよ」

俺はそう言って二人に家に入るように促す。

そしてリビングに通して、二人にお茶を出す。

「それで?仕事って言ってたけど何の仕事なんだ?」

「うぅん……まあ、イッセー君ならいいかな。ミカエル様からも「今回の任務ですがイッセー君と行動を共にしてください」って言われてるし……」

…………ミカエルさん!俺を厄介事に巻き込まないでくれませんかね!!

「実はね……」

そして話を聞いた後、俺は頭を抱えた。

「あの戦争狂は……!」

まず簡単に説明しておこう。今回イリナ達がなぜ日本にやってきたのか。

それは教会が管理していたエクスカリバーが三本強奪されたかららしいのだ。そしてそのエクスカリバーを強奪した犯人と言うのがコカビエル。戦争狂だ。

戦争狂というのは、そのまま戦争をしたくてしたくて仕方がないという厄介な奴である。

「え、え?イッセー君、コカビエルの事知ってるの?」

「知ってるもなにも……俺、あいつに執拗に狙われてるからヤバい……」

そう、なぜかは知らないがあいつは俺を執拗に狙ってくるのだ。

「ま、まあ明日、この地区を管理しているグレモリーと面会する」

「そうね。その場で詳しい事は決めるから……それでなんだけど、こっち側で出席してくれない?」

「え?教会側で?」

「うん、それとイッセー君。グレモリー眷属と面識あるでしょ?それでアポ取ってほしいんだけど……」

「ああ、いいよ。それ位なら」

「やったぁ!ありがとう、イッセー君!大好き!」

俺が協力を了承するとイリナは感極まったのか抱きついてきた。

「おわっ!抱きつくな!!」

俺は抱きついてきたイリナを剥がそうとする。

「むぅ〜〜〜」

アーシア、頬を膨らませる暇があったら俺を助けてくれ。

そして今日はそのまま二人を家に泊まらせた。

なぜかって?イリナがいる以上、金欠になる可能性が異様に高いんだよ。

こいつ、なぜか歴史上天界に何か影響を与えた人物の偽者の絵とかを高値で買おうとするからな。

さすがに知ってる人が路頭に迷ったりしたら目覚めが悪い。

しかし……コカビエルね……。

俺は自分の部屋でベッドの中で横になりながら考える。

『相棒。どうする気だ?』

考え事をしていたらドライグが話しかけてきた。

「どうするもこうするも……手伝うしかないだろ?あいつに勝てる可能性があるとしたら俺くらいだ」

『確かに。あいつは大戦を生き抜き……そして世界終末の日(ハルマゲドン)
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