04:月夜の黒猫団
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「遠慮すんなよ、いつまでもキリトやメテオばっかに前衛させんのも悪いしさ」
俺達に迷惑だと言うように言った。
別に迷惑ではないが???。
そんな事を思っていると、サチは俺達の方を向き、口を開く。
「ごめんね、キリト、メテオ???」
「いや、俺は別に???」
「気にすんなよ、サチ。こう言うのは持ちつ持たれつだって、な?」
「うん???」
そう答えたサチの顔は、少し暗く見えた気がした。
* * *
今は時間で言うと24時くらいだろうか、俺は全員が寝静まったと思うタイミングに部屋を出る。
同じ事を考えていたらしいキリトが、同じように部屋から出てくる。
俺達はお互いにまた笑い、一緒に目的地へと向かった。
* * *
俺とキリトが向かった先は、最前線である28層にある《狼ヶ原》である。
夜のここには人気が少なく、LVを上げるために経験値を稼ぐにはもってこいだ。
――しかし、どうやら今日は先客がいるようだ。
見下ろして見える光景は、3人の男性が1匹の狼を狩っていると言うものだ。
うわっ、全員おっさんじゃん。
俺は密かに失礼な事を思っておく。
それを無視して進んでいき、俺は狩りを開始した。
* * *
しばらくして街に戻ると、メッセージが届いていた。
内容を確認するために、メッセージマークをタップする。
『ケイタです
サチが出ていったきり帰ってこないんだ。
僕らは迷宮区に行ってみる。
メテオも何かわかったら知らせてほしい。』
うへぇ、マジか???面倒くさ???なんでもない。
俺はウィンドウを開き、索敵スキルをタップ、そこから追跡を選択する。
すぐに足跡を発見、その足跡を追って走る。
頼むから、変な所にはいないでくれよ???!
俺はそう願いながら駆けていった。
* * *
足跡を辿って来た先の場所は、地下坑道に近い(?)場所だった。
その奥に、額を膝につけて座っている少女??????間違いない、サチだ。
どうやら、見付けたのは俺が1番のようだ。
俺はゆっくりサチに近付き、声をかける。
「サチ???こんな夜中にお散歩か?」
俺は冗談混じりにそう言う。
サチはビクっと肩を震わせ、顔を上げる。
その顔には不安の色が見られる。
「ううん、ちょっとね??????ねぇ、メテオ???」
「ん、どうした?」
サチは何か言いたげに、俺を見る。
「一緒に、何処かに逃げよ???????ギルドから??????《ソードアート・オンライン》から」
「ははっ、そりゃ心中か?悪いけど、俺にはまだまだやる事があるんで無理だぜ?」
俺がそう
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