04:月夜の黒猫団
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BGMに、俺はこれからどうなるんだろうと言う不安なのか期待なのか分からない思いを抱いていた。
* * *
俺達が、ギルド《月夜の黒猫団》に入団してから数日が経った。
現在はとある小さな狩り場にて、カマキリ型モンスター《キラーマンティス》を相手にしている最中だ。
「きゃっ」
っと???そんな事考えてる場合じゃなかったな。
俺は声の主である少女――サチに駆け寄りながら声をかける。
「サチ、一旦下がれ」
そう言うと、サチは盾に身を隠しながらゆっくり後退する。
「???よっと」
俺はキラーマンティスの攻撃を軽く跳ね上げ、少年――テツオに向かって声を発する。
「今だテツオ、スイッチ!」
「おう!」
テツオは自身の武器であるメイスを構え、前に出る。
「でりゃあぁっ!」
テツオはソードスキルを発動し、カマキリの首もとにメイスを叩き込む。
カマキリは動きを止め、瞬間、体をポリゴンの欠片へと変えた。
「おっ???よっしゃ!」
剣を背中の鞘にしまいつつ、声のした方を見ると、なにやらテツオのがLVUPを喜んでいるようだった。
俺はキリトと顔を見合わせ、お互いに軽く笑った。
* * *
一旦狩りは中断し、休憩しようとリーダーである少年――ケイタが提案したので、俺達はそれに従い休憩している。
ケイタとキリトは隣に並んで座っている。
俺はと言うと、緑色の服の少年――ササマルと、黄色の服の少年――ダッカー、そしてテツオとサチと一緒に並んで座っていた。
今はサチに淹れてもらった紅茶を飲んでいる。
ケイタとキリトはなにやら語り合っており、会話の内容が俺達にも聞こえてくる。
一段落ついたところで俺達は駆け寄る。
その際、ダッカーがケイタの首を軽く絞めていたが、まあ気にしないでおく。
「さぁて、そろそろ帰ろう」
ケイタの一言に全員頷き、俺達はその場を後にした。
* * *
時刻は日も落ちた夜、俺達は宿の1室に集まっていた。
なにやら、ケイタから俺達に大事な話があるらしい。
全員が揃ったのを確認すると、ケイタは口を開く。
「えー???今回の狩りでなんと??????2十万コル貯まりました!」
「「おお!」」
そんなはしたが???ゴホンゲフン???大金、いつの間に!
一瞬余計な事を考えたが、それは右から左に受け流そう。
俺の脳内など気にしない少年達は、次々に口を開く。
「そろそろ、俺達の家を持つ事も夢じゃないな!」
「ねぇねぇ、サチの装備整えない?」
「私はいいよ???」
サチは少し申し訳なさそうに言う。
と、そこへダッカーが――。
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