Disc1
不穏運ぶ黒きワルツ
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ョンを取り出して三人に投げ、敵に突っ込む。
三人はそんなラタトスクのようすを驚きながらも慌てて投げられたポーションを受け取る。
後はダガーの回復魔法があればそこそこ傷は塞がるだろう。
そして、ラタトスクは2号に連続で攻撃を当てていく。
「崩襲脚! 秋沙雨! おらおらどうした! そんなものか!!」
「っく! 気配がガラリと変わった途端に強くなった。なんだこいつは!」
敵はラタトスクを見て動揺からか余計に攻撃が当たるようになる。
そりゃ、戦闘中にいきなり性格が変われば驚く。
……戦えない自分が情けないけれど。
もっと、強くならなきゃ……
「エミル殿! 助太刀いたす!!」
スタイナーさんが魔法剣でラタトスクの攻撃でひるんでいる2号に攻撃する。
「ぐあああああ!」
2号は魔法剣を受けた後、すぐさま瞬間移動で逃げようとするがジタンに防がれる。
「させるかよ! 今だ! エミル!」
「言われなくとも分かっている! 遊びは……終わりだ。うおおおおおお! この一撃で……沈め!! 闇に飲まれろ! アイン・ソフ・アウル!!」
ラタトスクは秘奥義、魔王獄炎波の後に続けてアイン・ソフ・アウルを使って敵にトドメをさす。
倒れた2号は霧になり、散った。
戦闘が終わった後で皆は力が抜けたみたいでビビやダガーは座り込んでいる。
ラタトスクはそれを見ながら剣を肩に置きつつポーションを使って傷を癒す。
そんな中ジタンがラタトスクに近寄り、真剣な表情でラタトスクを見る。
「お前……氷の洞窟で出てきた奴だよな? お前は誰だ? エミルじゃないんだろう?」
「何を言っておるのだこやつは! 確かに普段のエミル殿とはかけ離れているが……エミル殿には変わりなかろう!」
ジタンがラタトスクに問い、スタイナーさんがジタンに何時ものように食って掛るけれど、ジタンはラタトスクから目をそらさずにじっと返答を待つ。
ジタンの言葉から気になる事はあるけれど僕はじっと聞く事にした。
「俺はエミルであってエミルでない」
「二重人格って事かい?」
「正確には違うがそう思ってもいい」
「どっちも……エミルなの?」
座り込んでいたビビとダガーもいつの間にか近くに来て、ビビはラタトスクに聞く。
「そうだ。しかし、名は違う。俺の名はラタトスクだ」
「ラタトスク……?」
「……話はここまでだ。そう時間はないようだしこれからエミルに変わる。あまり詳しい事は聞けないだろうが質問はエミルにするんだな」
そう言ってラタトスクは僕と入れ替わった。
「瞳が変わった……エミルだな?」
「……うん」
変わってからなんとも言えない雰囲気になってしまった僕達。
どうやって説明すればい
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