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象徴ストーリー
象徴ストーリー
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[9] 最初 [1]後書き


一つの風景。その風景の一部には彼女も僕も等しく関わっているように見える。

 君の雨も僕の雨も
 決して上がらないだろう
 風が吹いて運んだ雲が
 降らすものじゃないから
 雨は僕らの心の傷が生みだした
 厚い雲から降りしきる
 君の心には森が見えはじめる
 君にはまだ愛があるから
 僕の心はまだ砂漠みたいに渇いてる
 あの日にすべてもぎ取られたから
 僕は君の森へ歩いてゆく
 取り巻く甘いドーナッツを横目に
 赤いりんごを食べに行こう
                 

                 了

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