第十二話 目覚めの一端
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る。
友達が“死”ぬ。
ハナが“死”ぬ。
カタナが“死”ぬ。
そして、今、ハカリが・・・“死”んでいる。
ただでさえ、いっぱいで溢れそうだった僕の心から、もう止まることなく溢れ出る。
いやだ、失いたくない。
もう二度と“大切な人”を失いたくない。
もう、あんな思いはしたくない!
そう思った瞬間・・
僕の目の前が・・・青色に包まれた。
同時刻 朝 暁の森
岩隠れの忍(奇襲部隊) チカク
突っ込んできたガキを吹き飛ばした後、目の前にいる男と女のガキをどう調理してやろうかと考えていた。こいつらはどう見ても幼すぎる。
忍の世界では“自分より年下で、自分よりも強いやつ”と出会うことはそんなに少なくない。だが、こいつらはそれに当てはまらない。どう見ても弱い。
そういえば、木の葉では最近になって“下忍にもなっていない学徒”を動員する政策が出来たと聞いた。
遅い・・・学徒を動員する政策なぞ、どこの里でもやっていることだ。もちろん、岩隠れの里にもある。まぁ、木の葉隠れは緩いことで有名だしな。戦争をしていると言うのに、命を大事にしようとしているらしい。馬鹿げた話だよ。
しかし、やっとこさ重い腰を上げたようだな。こいつらは恐らく学徒だろう。戦場で攻撃を受けた後だと言うのにスキだらけで、チャクラも弱々しい。仲間の死に馬鹿みたいに反応してやがった。笑えたよ、ほんと。
でも可哀想に、ここでお前たちの命は終わりだ。
恨むなら火影を恨め。お前らがまだ学徒の時に、このタイミングで政策を作った火影にな。
さて、目の前に残っているガキ2人を始末しよう。
クナイを取りだし、2人に向かって前に出る。
ふふ、引き吊った顔をしている。
怖いか?怖いだろう?
今のお前たちには勝てる見込みなんてない。仲間の“死”を見たばかりだ。自分の“死”のイメージしか出来ないだろう。
ーその時だった。
視界の端に青いものを捉えた。
!?
なんだ?
青いものの方に目を向ける。それは、先程蹴り飛ばしたガキが“青い炎”に包まれている、そんな光景だった。燃えている・・・そういうわけではない。では、なんだ?
術か?
しかし、あんな術見たことがない。
・・・学徒じゃないのか、こいつらは。
不安になって周りの仲間に目を向ける。
皆、あの“青い炎”に注視しているようだ。皆一様に驚いた顔をしていた。そうだ、あんなもの誰も見たことないだろう。
あの炎は青い、そして透明感のようなものがある。
・・・綺麗な色だ。
だが、なぜだ?
あれを見ていると不安に駆られる。
心が落ち着かなくなる。
?!
青い光がピ
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