暁 〜小説投稿サイト〜
戦争を知る世代
第十二話 目覚めの一端
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
る。
友達が“死”ぬ。
ハナが“死”ぬ。
カタナが“死”ぬ。

そして、今、ハカリが・・・“死”んでいる。
ただでさえ、いっぱいで溢れそうだった僕の心から、もう止まることなく溢れ出る。


いやだ、失いたくない。
もう二度と“大切な人”を失いたくない。

もう、あんな思いはしたくない!



そう思った瞬間・・
僕の目の前が・・・青色に包まれた。







同時刻 朝 暁の森

岩隠れの忍(奇襲部隊) チカク




突っ込んできたガキを吹き飛ばした後、目の前にいる男と女のガキをどう調理してやろうかと考えていた。こいつらはどう見ても幼すぎる。
忍の世界では“自分より年下で、自分よりも強いやつ”と出会うことはそんなに少なくない。だが、こいつらはそれに当てはまらない。どう見ても弱い。

そういえば、木の葉では最近になって“下忍にもなっていない学徒”を動員する政策が出来たと聞いた。

遅い・・・学徒を動員する政策なぞ、どこの里でもやっていることだ。もちろん、岩隠れの里にもある。まぁ、木の葉隠れは緩いことで有名だしな。戦争をしていると言うのに、命を大事にしようとしているらしい。馬鹿げた話だよ。

しかし、やっとこさ重い腰を上げたようだな。こいつらは恐らく学徒だろう。戦場で攻撃を受けた後だと言うのにスキだらけで、チャクラも弱々しい。仲間の死に馬鹿みたいに反応してやがった。笑えたよ、ほんと。

でも可哀想に、ここでお前たちの命は終わりだ。
恨むなら火影を恨め。お前らがまだ学徒の時に、このタイミングで政策を作った火影にな。


さて、目の前に残っているガキ2人を始末しよう。
クナイを取りだし、2人に向かって前に出る。


ふふ、引き吊った顔をしている。
怖いか?怖いだろう?
今のお前たちには勝てる見込みなんてない。仲間の“死”を見たばかりだ。自分の“死”のイメージしか出来ないだろう。



ーその時だった。
視界の端に青いものを捉えた。

!?
なんだ?
青いものの方に目を向ける。それは、先程蹴り飛ばしたガキが“青い炎”に包まれている、そんな光景だった。燃えている・・・そういうわけではない。では、なんだ?

術か?
しかし、あんな術見たことがない。
・・・学徒じゃないのか、こいつらは。

不安になって周りの仲間に目を向ける。
皆、あの“青い炎”に注視しているようだ。皆一様に驚いた顔をしていた。そうだ、あんなもの誰も見たことないだろう。

あの炎は青い、そして透明感のようなものがある。
・・・綺麗な色だ。

だが、なぜだ?
あれを見ていると不安に駆られる。
心が落ち着かなくなる。



?!
青い光がピ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ