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深く、罪深い衝動

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 −主人公サイド−


 0452時。
 俺は起きた。
 世間一般的には早起きに分類されるのだろう。
 が、仕事もある。


 それに、日課の散歩だってある。
 と、いうわけでまだ日が出ていないにもかかわらず、俺は外へ出る。
 ほんわりと薄暗く、少し肌寒いこの時間帯・・・。
 だが、その寒さは俺のまだ覚醒しきっていない意識の覚醒を促す効果がある。
 だから俺はこの時間帯が大好きだ。


 「さて・・・んじゃあ、走っていきますかね」


 と、俺は頬を両手で二回ほどたたいて、気合を入れ、走り出した。



 −妻サイド−


 0514時。


 普段より少し早起きした私。
 娘のロズミアは・・・ああ、まだ寝ているわね。


 もう高校生にもなるのに、お寝坊さんなんだから・・・。
 まあ、我が家の朝が早すぎるだけかもしれないけど。


 けれど、主婦の朝は早い。
 先ず、朝の仕事の一つは眠い目をこすりながら起きてきた娘と、汗を流しながら日課の散歩から帰ってきた夫への愛情のこもった朝食を作ること。


 なんだかんだで、夫は6時ごろに帰ってきて、娘は6時30分には起きている。
 ご飯を作ってから少しの間は、テレビを見たりなんだりして、ゆっくりする時間はある。

 
 「さて・・・と・・・」



 今日は少し張り切ってみようかしら。



 −ロズミアサイド−


 0547時。
 その日は普段より早く起きた。
 ・・・まあ、昨日は学校の宿題もなかったからさっさと寝たわけだし、当然か。
 そう思いつつ、いつもは二度寝するはずのこの時間帯・・・流石にいつも二度寝していては家族にも悪いな、と思いつつ仕方なく起きる。


 ハート柄でピンクのかわいらしいパジャマを脱ぎ、下着一枚になる。
 まだ日は出かかっている頃なので、少し肌寒い。
 なので、さっさとラフなTシャツに着替える。
 ・・・こういう格好してるとお父さんがうるさいのよね。
 こう・・・「そんな恰好ははしたない」とか。
 仕方ないじゃない。あの堅苦しい制服よりは楽なんだし。


 とりあえず、鏡を見て寝癖を直す。
 そこに映っていたのは笑顔の欠片もないムスッとした仏頂面。
 母には「笑いなさい。かわいいんだから」とか、親ばか丸出しの発言をしていたけど、正直底までかわいいとは思えない。
 そもそも、かわいいなんて言ってるけど、そんなのは多分親の色眼鏡で、多分私はそんなにかわいくはないと思う。
 ・・・ちょっと今度そこら辺の人に聞いてみようかしら。
 あ、でもそれだと完全にうざい人ね。
 やっぱりやめておきましょう。
 せいぜいが、仲のいい友達程度に相談とかそん
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