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だで気分屋なところがあるし」
「そうね。もう6時20分ぐらいだし流石に帰ってくるころね」
そういい、私はテーブルに座る。
お母さんも少し遅れて私の向かいに座る。
因みにお父さんの席は私の右斜め横。
ガチャリ・・・。
と、突如私の耳に静かにだけど、ドアを開ける音が聞こえる。
あれ・・・?
お父さんはもうちょっといつも荒々しく・・・。
「ねえ、お母さん・・・ちょっと変か」
「よお、嬢ちゃんたち・・・」
と、そこに見るからに浮浪者という感じの男が来る。
にやり、と気持ちの悪い笑みを浮かべたそいつの口からは黄ばんだ歯がのぞき、その口からはいったいどれほどの間歯を磨いていないのかは知らないが、異臭というおまけものぞいてくる。
そして、男のまとっているボロからもまた、異臭が漂い、おもわず顔をしかめてしまうほどのものとなってしまっている。
「ヒッ・・・」
しかし、お母さんはそんな彼に対して恐怖の声を漏らした。
というのも、その男の手には明らかにに使わない高価なものが握られていたからだ。
つまり、銃である。
「へへへ・・・。こちとら金がねえんだ・・・。それに比べておめーりゃは金、金、金!この家を見渡したって金がそこらじゅうに転がってりゃあ!!」
そう言って、男は一発銃を放つ。
―主人公サイド―
0621時。
「銃声!?」
いったい何が・・・。
いや、それよりも・・・。
「ルミア!ロズミア!!」
どうか・・・どうか家族が無事でいますように・・・。
−家族サイド−
0621時。
「キャアアアアアアアアア!!」
「お母さん!!」
その銃声に私たちは恐怖してしまう。
次は私たち・・・そう思うと自然と出てしまった。
「へへへ・・・いい声で鳴くなあ・・・。それに・・・結構いい体じゃねえか・・・。へへへ・・・」
すかさず、私とお母さんはその意味を理解した。
・・・犯される。
そんなのいや・・・。
こんな私にだって好きな人はいる。
せめて、私の大事な初体験はその人にささげたい。
ああ、ローレンズ・・・。
と、不意に物陰にお父さんの姿が見えた。
・・・わかったわ。
つまり、合わせろってことね。
「やめて・・・!私の初めてだけは奪わないで!好きな人が・・・好きな人がいるの!!」
「うるせえ!」
私は男の足元にしがみついた。
・・・多分お母さんはまだ気づいてないわ
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